ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が今季も好調だ。43本塁打、115得点、OPS1.021はいずれもリーグ１位、79打点はリーグ６位タイと打撃面での活躍に加え、６月には二刀流を解禁。米大手ブックメーカー『ESPN BET』が発表しているMVPのオッズでは-6000（約1.02倍）と他を圧倒している。

　米スポーツ専門局『ESPN』は、そんな現状を裏付けるデータを現地８月13日に公開。勝利貢献度など複数の指標を組み合わせた独自レーティング「AXE」（平均は100）で、ナ・リーグMVPレースを以下のように数値化した。カッコ内数字は前回７月17日時点のもの。

１位　152（144）　大谷翔平（ロサンゼルス・ドジャース）
２位　140（143）　ピート・クロウ＝アームストロング（シカゴ・カブス）
３位　136（136）　フェルナンド・タティースJr.（サンディエゴ・パドレス）
４位　133（135）　カイル・タッカー（カブス）
５位　130（129）　フアン・ソト（ニューヨーク・メッツ）ほか２人
  　トップ争いを見てみると、前回１ポイントだった両者の差が12ポイントにまで拡大した。『ESPN』は、クロウ＝アームストロングが「深刻なスランプ」に陥っている一方、大谷は「史上最高の打撃シーズン」を送り、かつ投手としても勝利貢献度（WAR）を上積みする可能性が高いと説明。「ほかの選手が、投打を組み合わせる大谷に匹敵するのは至難の業だ」と見通し、「もし逆転しそうにないレースをひとつ選ぶとしたら、ナ・リーグMVPレースだろう」と断言した。

　ア・リーグMVPレースは、アーロン・ジャッジ（ニューヨーク・ヤンキース）がAXE152（前回162）でトップ。２位はAXE146（前回148）のカル・ラリー（シアトル・マリナーズ）で、AXE137（前回138）のボビー・ウィットJr.（カンザスシティ・ロイヤルズ）が３位につける。

　その他アワードのリーダーは以下の通り。カッコ内数字はAXE（監督の評価には、接戦での成績など複数指標を独自集計したEARLを採用）。

・サイ・ヤング賞
ア・リーグ　タリク・スクーバル（デトロイト・タイガース／143）
ナ・リーグ　ポール・スキーンズ（ピッツバーグ・パイレーツ／140.4）

・新人王
ア・リーグ　ニック・カーツ（アスレティックス／123）
ナ・リーグ　アイザック・コリンズ（ミルウォーキー・ブルワーズ／121）

・最優秀監督賞
ア・リーグ　ジョン・シュナイダー（トロント・ブルージェイズ／108.9）
ナ・リーグ　パット・マーフィー（ミルウォーキー・ブルワーズ／114.5）

構成●THE DIGEST編集部

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