今季７月末のトレードデッドライン間際、ワシントン・ナショナルズからロサンゼルス・ドジャースに移籍したアレックス・コール外野手が、トレードを知らされた瞬間の率直な思いを明かした。

　ロサンゼルスを拠点とするスポーツライターのハワード・コール記者によると、自宅でくつろいでいたコールは、ナショナルズ暫定GMのマイク・デバルトロ氏から突然かかってきた電話で「君をドジャースにトレードした」との知らせを受けた。

　それを聞き、電話中にもかかわらず、妻のサマンサさんに唇だけで「ドジャースだ！」と興奮気味に伝えたコール。初めに頭に浮かんだ言葉は「僕はワールドシリーズに行くんだ！」だった。
  　８月１日時点でナ・リーグ東地区５位、リーグ14位の再建チームから環境が全く異なる西地区のタイトルコンテンダーへ突然移ったコール。ナショナルズでは今季72試合の出場で打率.274、OPS.756だったが、移籍後は26日までに19試合に出場し、36打数10安打で打率.278、OPS.825とむしろ成績を上げている。さらに、19日に行なわれた敵地でのコロラド・ロッキーズ戦では、本塁打と二塁打を含む５打数４安打、３打点、２得点と、あと三塁打１本でサイクルヒットの大活躍を見せた。

　とはいえ、コールの出場機会は減少する可能性が高い。26日にはユーティリティのキケ・ヘルナンデスが復帰戦で３打数２安打１打点といきなり結果を出したほか、９月にはトミー・エドマン、キム・ヘソンら外野守備をこなせる選手が復帰する予定。マックス・マンシー三塁手らも戻ると、ロースター生き残りが厳しい状況だ。

　果たしてコールは夢の舞台“ワールドシリーズ”のフィールドに立てるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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