ロサンゼルス・ドジャースのムーキー・ベッツが、指揮官も認める“完全復活”だ。

　現地９月11日、地元メディア『Dodgers Nation』によると、デーブ・ロバーツ監督は「ムーキーがムーキーらしく見える」とコメントし、ベッツが絶好調であることを認めている。

　今季は原因不明の胃の不調により、東京ドームでの開幕戦を欠場するなど不安定なスタートを切った。この体調不良で約９キロも体重減少に見舞われた。メジャー11年で通算打率.294を誇るベッツだが、５月は.258、６月は.240、７月は.205と打率が低迷し、精神的な負担も表面化していた。
  　しかし８月からは数字が上昇。８月は打率.288を記録し、９月に入っての９試合では39打数15安打、４本塁打、15打点、打率.385、出塁率.400、OPS1.221を記録し、攻撃の中心に戻りつつある。

　一方で守備面の評価も高い。遊撃手として守備防御点（DRS）+16を記録。これは平均的な選手と比べ、守備でどれだけ失点を防いだかを示す指標で、プラスは失点を防いだことを意味する。ベッツのこのDRS +16は、同ポジションでトップの数値をマークしている。

　同メディアによれば、ロバーツ監督はベッツのプレーについて「いまのベッツには自信と強い気持ちがある。ただ自分の能力を発揮しているだけだと思う。遊撃でも打席でも、シーズンの大半で見られた“迷い”がなくなった」と見解を示した。

　ベッツの完全復調は、チームをポストシーズンへと押し上げる大きな原動力となりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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