ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手は現地９月16日（日本時間17日）、敵地でのフィラデルフィア・フィリーズ戦に１番・投手兼指名打者で先発出場。投げては５回68球、無安打５奪三振１四球無失点と圧巻の内容で降板。打っては５打数２安打１打点１得点２三振で、８回には自身２年連続となる50号本塁打を放った。また新たにメジャー史上初の「50奪三振、50本塁打」を達成した。

　大谷は１回表、投手として１死走者なしの場面でナ・リーグ本塁打王トップを走るカイル・シュワーバーと初対決。初球にメジャー自己最速タイとなる101.7マイル（約164キロ）を計測すると、カウント２－２から内角高めのスライダーで見逃し三振に仕留めた。その後も５回終了までノーヒットノーランを継続し、降板した。
  　試合は序盤に４点を先行したドジャースだったが、中継ぎ陣が崩れて６回に一挙６失点。８回に大谷の今季50号の豪快な一発などで追いついたものの、９回に勝ち越し３ランを浴び、６対９で敗れた。これで２連敗となったが、同地区２位のサンディエゴ・パドレスが敗れたため地区優勝マジックはひとつ減り、「９」となった。

　試合後、ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』のノア・カムラス記者はXで反応。大谷が圧巻のパフォーマンスを見せたことに「大谷翔平は５回無安打投球を披露し、打っては５打数２安打、今季50本目の本塁打を放った」と称賛した一方で、大量得点を許した救援陣やドジャースに対しては「しかしドジャース救援陣が９失点を喫し、チームは敗戦。これでナ・リーグ全体２位シードの可能性は消滅。西地区では依然としてパドレスに２ゲーム差の首位だが、困難な状況が続いている。最悪だ」と厳しい意見を綴った。

　同メディアも公式Xで「ドジャースはフィリーズに６対９で敗れ、明日の試合で３連敗の危機に直面している。大谷翔平は５回無安打投球を披露し、今季50本目の本塁打も放ったが、それでも勝利には届かなかった。残り２週間で迎える10月に向け、チームは何を変えるべきか」と嘆いた。

　また米経済誌フォーブスなどに寄稿し、全米インターネット野球記者協会（IBWAA）に所属するハワード・コール氏も自身のＸで「先発が５回無安打に抑えたのに、救援陣が８安打９失点。信じられないほど酷い！」と悲痛な声をあげている。

構成●THE DIGEST編集部

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