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蘇った球威に「他の若手有望株と一線を画す理由だ」佐々木朗希の“救援”メジャー復帰に現地メディアも賛同「多くの才能ある投手がリリーフから始めた」

THE DIGEST編集部

2025.09.21

マイナーで救援登板した佐々木が好投を見せた。(C) Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希が、メジャー復帰への調整として現地時間9月18日、マイナーのゲームで救援登板を果した。1イニングを無失点に抑えている。

 すでにデーブ・ロバーツ監督は、佐々木が9月21日(日本時間22日)の試合でもう一度、リリーフで投げると明言しており、その内容も踏まえ、公式戦での起用に関して決断するという。レギュラ―シーズンの残りのゲーム、そして進出決定となったポストシーズンにおいて、佐々木は救援投手という役割を担う可能性が出てきた。
 
 後半戦でドジャースブルペン陣の不振が目立つ状況の中、佐々木が新たな戦力として加わることにチーム首脳陣は期待を寄せる。もちろん、佐々木本人も今シーズン中でどのようなシチュエーションであれ、5月以来となるメジャーのマウンドに登ることを望んでいるはずだ。

 現地メディアでも、佐々木のリリーフ起用についてポジティブな見通しを伝えている。スポーツサイト『ClutchPoints』が前回登板の内容について、「木曜のピッチングを見る限り、若き右腕は健康体を取り戻したように映った」などと評した。

 さらに、1イニングでの投球内容を振り返り、「ササキの速球が常時99マイル前後を計測し、最速では100.1マイルを記録したことだ。また、相手打者がスイングした9球のうち7球で空振りかファウルを誘った」などとレポート。そのうえで同メディアは、「こうしたボールの質こそが、ササキを他の若手有望株と一線を画す理由だ」とポテンシャルの高さを強調する。


 加えて、短期間でも佐々木がリリーフを経験することの意義について論じており、「ササキのMLBでの長期的な将来像は先発投手にある。しかし、多くの才能ある若手投手もキャリアの初期は救援から始め、年齢とともに先発として開花してきた。クリス・セール、デビッド・プライス、アダム・ウェインライト、そして最近ではギャレット・クロシェといった名前が挙げられる」と主張した。

 同メディアは続けて、「プライスとウェインライトは若手時代にポストシーズンで活躍を見せた。おそらくササキもドジャースで同じことを成し遂げられるだろう」などと主張している。

実際に佐々木のリリーフ登板の機会が訪れるならば、やはり、そのメジャーキャリアにも小さくない影響を及ぼすはずだ。そしてどのような形であれ、背番号11がマウンドへ返り咲く姿を多くのドジャースファンも待ち望んでいる。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】初リリーフの佐々木、先頭打者を三振に打ち取る
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