ワイルドカード・シリーズでシンシナティ・レッズに連勝したロサンゼルス・ドジャースが、現地10月4日からフィラデルフィア・フィリーズと地区シリーズ(5戦3勝制)を戦う。ナ・リーグ屈指の相手にカリフォルニア地元紙『Orange County Register』のビル・プラシュケ記者は、「さぁ、ここからが本番だ。いよいよ、本気の戦場へと足を踏み入れる」と報じた。
「ナ・リーグで最も危険で執念深いチームが待ち構えている。ブライス・ハーパーはとんでもない選手だ。カイル・シュワーバーは恐ろしい。深みのあるローテション、火を噴くクローザー、熱狂の大観衆。もしフィリーズを倒せたら、ドジャースは2年連続ワールドシリーズ制覇への道が大きく開ける。他に立ちはだかるチームは存在しない」
このようにフィリーズとの地区シリーズの重要性を強調したプラシュケ記者は、「レギュラーシーズンでドジャースはフィリーズに6戦4敗。短期決戦は別物とはいえ、本当にドジャースはフィリーズを倒せるのか」と自問。続けてデーブ・ロバーツ監督のコメントを紹介した。
「勝てると思っている。そのための準備が整っているし、実績もある。ハングリー精神だって持ち合わせている。どのチームと対戦するなんて気にしない。最後まで勝ち残るのは我々だ」
その言葉を裏付けるように、ドジャースはワイルドカード・シリーズでレッズに完勝。初戦ではブレイク・スネルが好投し、大谷翔平とテオスカー・ヘルナンデスがそれぞれ2本の本塁打。2戦目も山本由伸が抜群の投球を披露した。プレーオフにめっぽう強い“10月男”のキケ・ヘルナンデスも健在で、ムーキー・ベッツは2試合で計9打数6安打、打率.667と絶好調だ。
そのベッツは、「優勝できると確信している。とにかくいい野球をすればいいんだ。投げて、打って、守る。そうすれば道は必ず開ける」と手応えを口にしたという。
プラシュケ記者は対戦相手の状況も説明。「フィリーズは数年前のドジャースのようだ。近年は強豪でありながら、3年連続でポストシーズン敗退。2024年は地区シリーズでニューヨーク・メッツに敗れ、23年はリーグ優勝決定シリーズでアリゾナ・ダイヤモンドバックスに敗戦。3年前はワールドシリーズでヒューストン・アストロズに敗れた」と記した。
プレーオフで敗れてきた過去があるからこそ、今年のフィリーズには注意が必要だという。
「失敗続きのシーズンにうんざりし、勝利への執念を燃やしている。とくに2人のリーダーには要注意だ。ハーパーはポストシーズン12シリーズでOPS1.016を記録しているが、まだ優勝リングを獲得していない。シュワーバーはナ・リーグで56本塁打、132打点の成績を残して部門トップに立ったが、大谷が同じリーグにいる限りMVPを獲得することはないだろう」
このように伝えたプラシュケ記者は、ドジャースのキーマンに佐々木朗希を挙げている。ワイルドカード・シリーズ第2戦の9回に登板して三者凡退。ほかのブルペン陣が四球を与えて安打を打たれるなか、佐々木は見事に試合を締めくくった。
「ファンに人気の佐々木はレッズとの第2戦で最高の投球を見せた。ドジャー・スタジアムに“ロウキ! ロウキ!”の大合唱が響くなか、9回に2つの三振を奪ってみせた。もしかしたら佐々木が“答え”なのかもしれない」
プラシュケ記者によると、ロバーツ監督はシャンパンファイトの前に、このようにチーム全員に対して叫んだという。
「まだ、やるべきことはたくさんある! みんなにお願いしたいのは、全員がいつでも準備万端でいることだ! 気持ちを切らすな! 互いのために戦え! さぁいくぞ!」
強豪フィリーズ相手に、ドジャースは準備の限りを尽くして立ち向かう。ドジャースの先発は大谷だ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】レッズとの第2戦で大谷翔平が適時打を放ち、佐々木朗希が9回を三者凡退!
「ナ・リーグで最も危険で執念深いチームが待ち構えている。ブライス・ハーパーはとんでもない選手だ。カイル・シュワーバーは恐ろしい。深みのあるローテション、火を噴くクローザー、熱狂の大観衆。もしフィリーズを倒せたら、ドジャースは2年連続ワールドシリーズ制覇への道が大きく開ける。他に立ちはだかるチームは存在しない」
このようにフィリーズとの地区シリーズの重要性を強調したプラシュケ記者は、「レギュラーシーズンでドジャースはフィリーズに6戦4敗。短期決戦は別物とはいえ、本当にドジャースはフィリーズを倒せるのか」と自問。続けてデーブ・ロバーツ監督のコメントを紹介した。
「勝てると思っている。そのための準備が整っているし、実績もある。ハングリー精神だって持ち合わせている。どのチームと対戦するなんて気にしない。最後まで勝ち残るのは我々だ」
その言葉を裏付けるように、ドジャースはワイルドカード・シリーズでレッズに完勝。初戦ではブレイク・スネルが好投し、大谷翔平とテオスカー・ヘルナンデスがそれぞれ2本の本塁打。2戦目も山本由伸が抜群の投球を披露した。プレーオフにめっぽう強い“10月男”のキケ・ヘルナンデスも健在で、ムーキー・ベッツは2試合で計9打数6安打、打率.667と絶好調だ。
そのベッツは、「優勝できると確信している。とにかくいい野球をすればいいんだ。投げて、打って、守る。そうすれば道は必ず開ける」と手応えを口にしたという。
プラシュケ記者は対戦相手の状況も説明。「フィリーズは数年前のドジャースのようだ。近年は強豪でありながら、3年連続でポストシーズン敗退。2024年は地区シリーズでニューヨーク・メッツに敗れ、23年はリーグ優勝決定シリーズでアリゾナ・ダイヤモンドバックスに敗戦。3年前はワールドシリーズでヒューストン・アストロズに敗れた」と記した。
プレーオフで敗れてきた過去があるからこそ、今年のフィリーズには注意が必要だという。
「失敗続きのシーズンにうんざりし、勝利への執念を燃やしている。とくに2人のリーダーには要注意だ。ハーパーはポストシーズン12シリーズでOPS1.016を記録しているが、まだ優勝リングを獲得していない。シュワーバーはナ・リーグで56本塁打、132打点の成績を残して部門トップに立ったが、大谷が同じリーグにいる限りMVPを獲得することはないだろう」
このように伝えたプラシュケ記者は、ドジャースのキーマンに佐々木朗希を挙げている。ワイルドカード・シリーズ第2戦の9回に登板して三者凡退。ほかのブルペン陣が四球を与えて安打を打たれるなか、佐々木は見事に試合を締めくくった。
「ファンに人気の佐々木はレッズとの第2戦で最高の投球を見せた。ドジャー・スタジアムに“ロウキ! ロウキ!”の大合唱が響くなか、9回に2つの三振を奪ってみせた。もしかしたら佐々木が“答え”なのかもしれない」
プラシュケ記者によると、ロバーツ監督はシャンパンファイトの前に、このようにチーム全員に対して叫んだという。
「まだ、やるべきことはたくさんある! みんなにお願いしたいのは、全員がいつでも準備万端でいることだ! 気持ちを切らすな! 互いのために戦え! さぁいくぞ!」
強豪フィリーズ相手に、ドジャースは準備の限りを尽くして立ち向かう。ドジャースの先発は大谷だ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】レッズとの第2戦で大谷翔平が適時打を放ち、佐々木朗希が9回を三者凡退!




