MLB

敵地2連勝にLA記者本音「フィラデルフィアに乗り込んで2勝なんて、まだ信じられない」ドジャースの勝ち抜き確率は88.9%、戦前はフィリーズ優位の声も

THE DIGEST編集部

2025.10.07

タイムリーを放った大谷と、好投した先発スネル。ドジャースがフィリーズに敵地で連勝した。(C)Getty Images

 現地10月6日、ロサンゼルス・ドジャースが地区シリーズ(5戦3勝制)第2戦でフィラデルフィア・フィリーズ戦に4対3で勝利。5対3で制した初戦に続いて、敵地での2試合に連勝し、最高の結果を携えてロサンゼルスに帰還する。

 初戦は先発の大谷翔平が6回89球を投げて、被安打3、9奪三振、3失点のクオリティースタート(6回以上を投げて3失点以内)で試合を作り、2戦目はブレイク・スネルが6回99球、被安打1、9奪三振、無失点と、2試合を通じて先発投手が抜群のパフォーマンスを披露した。

 2戦目は課題とされているブルペン陣が失点したものの、なんとか逆転は許さなかった。一方の打線は、初戦に6安打・5得点、2戦目には7安打・4得点と要所で集中打。『MLB.com』のサラ・ラングス記者によると、ドジャースはポストシーズン史上最長タイ記録となる13試合連続で4点以上を挙げた史上2番目のチーム(1970-71年のオリオールズ以来)」だという。

 また、ラングス記者は、「5戦3勝制のシリーズで2勝0敗としたチームは、過去90シリーズ中80シリーズ(88.9%)で勝ち抜いている。現行の2ー2ー1(2試合・2試合・1試合で球場を変更する)方式では、敵地での2試合を制したチームは18シリーズ中16シリーズ(88.9%)で勝ち上がり。そのうち12シリーズはスイープ(3連勝)で決着している」と、2勝したドジャースがリーグ優勝決定シリーズに進出する可能性が高いと伝えた。

 
 米メディアによる戦前の予想では、フィリーズ優位の声も少なくなかった。首位打者のトレイ・ターナー、本塁打王と打点王のカイル・シュワーバー、2度のMVP受賞者ブライス・ハーパーのほか、投手陣にもクリストファー・サンチェス、ヘスス・ルサルド、守護神ヨアン・デュランらを擁し、レギュラーシーズンはドジャースの勝率.574を超える.593を記録。

 ナ・リーグ勝率1位(.599)のミルウォーキー・ブルワーズではなく、フィリーズをリーグ最強と称する報道もあったほどだ。しかも敵地シチズンズバンク・パークは熱狂的なフィリーズファンで埋め尽くされている。そんなフィリーズ相手にドジャースが敵地で2連勝したのだ。

 ドジャースを中心に追うジャーナリストのブレイク・ハリス氏は、「フィラデルフィアに乗り込んで2試合とも勝ったなんて、まだ信じられない」と本音をXに投稿。「ドジャースは第3戦で勝負を決め、地区シリーズを終わらせないといけない」と断言した。

 第3戦は現地8日(日本時間9日)にドジャー・スタジアムで行なわれる。ドジャースの先発・山本由伸。後がないフィリーズ相手にどのような投球を見せるのか。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】大谷翔平が貴重なタイムリー、最後は"守護神"佐々木が登場!

 
NEXT
PAGE
【動画】大谷翔平が貴重なタイムリー、最後は“守護神”佐々木が登場!