フィラデルフィア・フィリーズの2025年シーズンが終わった。
1勝2敗で迎えたナ・リーグ地区シリーズ第4戦。敵地ドジャー・スタジアムでのロサンゼルス・ドジャース戦に先発したのは、左腕クリストファー・サンチェスだった。
ドジャース打線の中心、ムーキー・ベッツ、テオスカー・ヘルナンデス、フレディ・フリーマンにそれぞれ1安打ずつ打たれたものの、要注意選手の大谷翔平に――味方の失策で出塁されたものの――安打を許さずに、6回1/3、95球、被安打5、5奪三振、自責点1と、十分なパフォーマンスを披露した。
打線も7回、ドジャースの2番手エメット・シーハンから先頭の6番JT・リアルミュートが中前打を放ち、1死二塁となってから8番ニック・カステヤノスの適時二塁打で先制点を奪った。
しかし、後が続かなかった。1対1の同点に追い付かれると、ドジャースの3番手佐々木朗希に8回から延長10回まで、いずれも三者凡退。完璧に抑え込まれた。
11回には代わった4番手のアレックス・ベシアを攻め立て2死二塁と好機を作ったが、代打のハリソン・ベイダーがファウルで6球も粘ったあと、ボール球だった外角低めのスライダーに手を出して空振り三振に終わった。
直後の11回裏、10回から4番手として登板していたヘスス・ルサルド(地区シリーズ第2戦に先発)が、5番トミー・エドマン、7番マックス・マンシーに安打を打たれて2死一、三塁とピンチを迎える。
フィリーズのロブ・トムソン監督は、ここでルサルドから日系三世の24歳右腕オリオン・カーケリングへの交代を決断。迎えたキケ・ヘルナンデスにフルカウントから四球を与えて満塁とすると、打席には今ポストシーズン24打数1安打、打率.042と絶不調のパヘスが入った。
カーケリングはシンカーでスイングストライクを奪い、2球目も同じシンカーを投じると、パヘスの打球は投手に向かって転がった。しかし、カーケリングが打球をグラブに当てて弾いてしまい、拾ったボールを慌てて本塁に送球。これが悪送球となって、フィリーズがまさかのワンプレーでサヨナラ負けを喫した。落ち着いて一塁に投げていれば、あるいは本塁に正確に送球していれば、試合はさらに続いていたかもしれない。
フィリーズの25年シーズンが終わった後、専門メディア『That Ball's Outta Here』のマイケル・フィッシャー記者は、「信じられないミスでシーズンが終わってしまった。フィリーズとファンにとって、受け入れがたい事実だ」と悔やんだ。
「第4戦は、勝たなければいけない試合だった。延長11回にも及ぶ激闘は、カーケリングの信じられないミスで幕を閉じた。サンチェスが好投し、回を追うごとにブルペン陣の緊張は高まっていった。しかし、残念ながら2年連続で地区シリーズを突破できずに敗退となってしまった」
こう記したフィッシャー記者は、敗戦の責任があるのはカーケリングだけではないと強調。「フィリーズファンが恐怖に震えながら見守るなか、最後のプレーはまるでスローモーションのようだった。カーケリングがパニックに陥り、重大なミスを犯してしまった。しかし、シーズン最大のビッグゲームで攻撃陣が沈黙。第3戦で爆発した打線は、4安打、12三振に終わった」と振り返った。
ポストシーズンが始まる前、ミルウォーキー・ブルワーズに次ぐ勝率2位ながら、フィリーズこそが“ナ・リーグ最強”と報じる米メディアが少なくなかった。それでも、ドジャース相手に1勝3敗で地区シリーズ敗退。「これほど期待の高かったシーズンの終わりを言葉で表現するのは難しい。スター選手たちを擁しながら、ワールドシリーズ進出という目標を大きく下回る結果に終わった」と、フィッシャー記者は無念の気持ちを綴った。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ドジャースにサヨナラ負けのフィリーズ、試合後チームメイトは24歳右腕カーケリングに寄り添った
1勝2敗で迎えたナ・リーグ地区シリーズ第4戦。敵地ドジャー・スタジアムでのロサンゼルス・ドジャース戦に先発したのは、左腕クリストファー・サンチェスだった。
ドジャース打線の中心、ムーキー・ベッツ、テオスカー・ヘルナンデス、フレディ・フリーマンにそれぞれ1安打ずつ打たれたものの、要注意選手の大谷翔平に――味方の失策で出塁されたものの――安打を許さずに、6回1/3、95球、被安打5、5奪三振、自責点1と、十分なパフォーマンスを披露した。
打線も7回、ドジャースの2番手エメット・シーハンから先頭の6番JT・リアルミュートが中前打を放ち、1死二塁となってから8番ニック・カステヤノスの適時二塁打で先制点を奪った。
しかし、後が続かなかった。1対1の同点に追い付かれると、ドジャースの3番手佐々木朗希に8回から延長10回まで、いずれも三者凡退。完璧に抑え込まれた。
11回には代わった4番手のアレックス・ベシアを攻め立て2死二塁と好機を作ったが、代打のハリソン・ベイダーがファウルで6球も粘ったあと、ボール球だった外角低めのスライダーに手を出して空振り三振に終わった。
直後の11回裏、10回から4番手として登板していたヘスス・ルサルド(地区シリーズ第2戦に先発)が、5番トミー・エドマン、7番マックス・マンシーに安打を打たれて2死一、三塁とピンチを迎える。
フィリーズのロブ・トムソン監督は、ここでルサルドから日系三世の24歳右腕オリオン・カーケリングへの交代を決断。迎えたキケ・ヘルナンデスにフルカウントから四球を与えて満塁とすると、打席には今ポストシーズン24打数1安打、打率.042と絶不調のパヘスが入った。
カーケリングはシンカーでスイングストライクを奪い、2球目も同じシンカーを投じると、パヘスの打球は投手に向かって転がった。しかし、カーケリングが打球をグラブに当てて弾いてしまい、拾ったボールを慌てて本塁に送球。これが悪送球となって、フィリーズがまさかのワンプレーでサヨナラ負けを喫した。落ち着いて一塁に投げていれば、あるいは本塁に正確に送球していれば、試合はさらに続いていたかもしれない。
フィリーズの25年シーズンが終わった後、専門メディア『That Ball's Outta Here』のマイケル・フィッシャー記者は、「信じられないミスでシーズンが終わってしまった。フィリーズとファンにとって、受け入れがたい事実だ」と悔やんだ。
「第4戦は、勝たなければいけない試合だった。延長11回にも及ぶ激闘は、カーケリングの信じられないミスで幕を閉じた。サンチェスが好投し、回を追うごとにブルペン陣の緊張は高まっていった。しかし、残念ながら2年連続で地区シリーズを突破できずに敗退となってしまった」
こう記したフィッシャー記者は、敗戦の責任があるのはカーケリングだけではないと強調。「フィリーズファンが恐怖に震えながら見守るなか、最後のプレーはまるでスローモーションのようだった。カーケリングがパニックに陥り、重大なミスを犯してしまった。しかし、シーズン最大のビッグゲームで攻撃陣が沈黙。第3戦で爆発した打線は、4安打、12三振に終わった」と振り返った。
ポストシーズンが始まる前、ミルウォーキー・ブルワーズに次ぐ勝率2位ながら、フィリーズこそが“ナ・リーグ最強”と報じる米メディアが少なくなかった。それでも、ドジャース相手に1勝3敗で地区シリーズ敗退。「これほど期待の高かったシーズンの終わりを言葉で表現するのは難しい。スター選手たちを擁しながら、ワールドシリーズ進出という目標を大きく下回る結果に終わった」と、フィッシャー記者は無念の気持ちを綴った。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ドジャースにサヨナラ負けのフィリーズ、試合後チームメイトは24歳右腕カーケリングに寄り添った
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