パーフェクト超人──。フィリーズ打線を文字通り完璧に抑えた佐々木朗希をそう称賛しても大袈裟ではないだろう。

 現地時間10月９日、ナショナル・リーグ地区シリーズ第４戦（５試合制の３勝先取方式）、ドジャースが１対１と追いついた後の８回からリリーフ登板した佐々木はシュワーバー、ハーパー、ボームの強打者３人をわずか８球で三者凡退。続く９回、10回も圧倒的な投球で抑え、３イニング「被安打０、自責点０、与四球０、奪三振２、投球数36球、空振り８」と完璧な内容でチームに流れを呼び込んだ。

　地区シリーズの第１戦、第２戦での登板経験もあったからだろう。堂々としたマウンドさばきだった。佐々木自身も手応えを感じており、シャンパンファイト後の会見では「徐々に自分らしく投げられることに喜びを感じます」とコメントしていた。

　この投球結果について、SNS上で米メディアもファンも当然ながら絶賛している。実際、ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』のノア・カムラス記者は「この試合（そして地区シリーズ）のドジャースのMVPはロウキ・ササキだ」と評し、以下のようなコメントもあった。 「MVPは佐々木朗希」
「フィリーズに絶望感」
「支配的なピッチング」
「3イニングパーフェクトすげえ」
「佐々木がイニング跨ぎできると分かったのが好材料」
「リリーフ佐々木朗希無敵やないかい」
「鳥肌ヤバイ」
「佐々木朗希、神とさせていただきます」

　フィリーズとの激闘を制してリーグチャンピオンシップ・シリーズ（NLCS）に進出したドジャースで、そのラウンドでキーマンのひとりとなるのが佐々木だろう。少なくとも、「抑えに佐々木がいる」という恐怖を今後の対戦相手に与えることは間違いない。NLCSでも“ササキ”が主役になる予感が漂う。

構成●THE DIGEST編集部

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