ロサンゼルス・ドジャースは現地10月13日からミルウォーキー・ブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズに臨む。レギュラーシーズンでは０勝６敗と全敗している苦手な相手。しかし過去のデータを振り返ると、シーズンスイープは意外にもシリーズの結果に関係ないようだ。

　MLB公式サイトのサラ・ラングス記者は11日に自身のXを更新。今回のシリーズが「史上７回目のシーズンスイープチーム同士のポストシーズン対戦」だと掲載し、以下のように過去のカードを紹介した。カッコ内はレギュラーシーズンの対戦成績。

2015年NLCS　シカゴ・カブス●（７－０) 〇ニューヨーク・メッツ
2014年WS　カンザスシティ・ロイヤルズ●（３－０）〇サンフランシスコ・ジャイアンツ 
2009年ALDS　ニューヨーク・ヤンキース〇（７－０）●ミネソタ・ツインズ
2007年ALDS　ニューヨーク・ヤンキース●（６－０）〇クリーブランド・インディアンス（現ガーディアンズ）
2006年WS　デトロイト・タイガース●（３－０）〇セントルイス・カーディナルス
2003年ALDS　ニューヨーク・ヤンキース〇（７－０）●ミネソタ・ツインズ
  　このように見ると、シーズンスイープを喫したチームは４勝２敗と実は勝ち越している。なおかつ、インターリーグで対戦回数が少なかった２チームが戦うワールドシリーズを除くと２勝２敗のイーブンとなる。少なくとも過去のデータだけを見ると、スイープされた方が圧倒的に不利、というわけではないようだ。

　また今季の対戦を振り返ると、ドジャースは山本由伸が初回に５失点し０回２／３で降板したシーズン初対戦の７月７日を除き、いずれも２点差以内の接戦を落としている。６試合平均得点2.7点（シーズン平均5.0点）、安打数5.8本（同8.5本）、打率.179（同.253）と打撃陣が他チームよりも苦戦。打線ほどではないが、投手陣も失点5.1点（同4.2点）、防御率4.30（同3.95）と同様だ。

　本拠地で開幕を迎えるとはいえ、ブルワーズが中１日で臨む強行スケジュールに対して、ドジャースは中３日と休養は十分。しかしホームアドバンテージはブルワーズにあり、など様々な要因があるため必ずしもどちらかが有利、不利とは言えないだろう。

　まずはどちらが主導権を握るのか。初戦からすでに目が離せないシリーズになるはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

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