ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸は現地10月14日、ミルウォーキー・ブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第２戦に先発登板し、メジャー初完投した。初回に先頭打者ジャクソン・チョーリオに初球を弾き返され、ソロホームランを浴びたものの、その後は無失点。111球を投げて、３安打７奪三振１四球でチームの連勝に貢献した。

　試合後に登板を振り返った山本は、「初回は反省するところになりましたけど、結果的に勝てたので。ポストシーズンは勝つことが一番大事なので、すごい良かったと思います」と、今季レギュラーシーズン最高勝率のブルワーズへの連勝に対する考えを語った。

　地区シリーズ第３戦フィラデルフィア・フィリーズ戦では4.0回３失点、６安打２奪三振で黒星。前回登板を踏まえて臨んだ今回は、きっちりと完投勝利を掴んだ。「前回も感覚がすごい悪かったわけじゃなかったので、しっかり練習して今日は自信持ってマウンドに上がれた。練習した甲斐があったかなと思います」と明かした。
  　９回には３番ウィリアム・コントレラス、４番クリスチャン・イェリッチ、５番アンドリュー・ボーンとブルワーズ中軸を見事三者凡退に抑えた山本。「（９回のマウンドに）上がることはすぐ決まってたんですけど、打順が良かったので、入念に打合せして、一番リスクの低いボールを投げました」とマーク・プライアー投手コーチと投球を組み立てていたという。「締めくくるつもりで自信持って投げました」と最後の３アウトを振り返った。

　これで敵地で連勝。第３戦からの３試合は本拠地ロサンゼルスに舞台を移しての戦いとなる。「２つ先にとれたのはすごく大きいので、このまま勢いに乗っていきたいと思います」と意気込んだ。

　第３戦は移動日を挟んで日本時間10月17日の午前７時８分プレイボールだ。

構成●THE DIGEST編集部

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