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ドジャースが復活させた“古き良きスタイル”「2人の活躍は印象深いだけでなく、歴史的なもの」米重鎮記者が言及「これまでの記録を上回った」

THE DIGEST編集部

2025.10.15

ブルワーズとのNLCS初戦で8回を投げたスネル(左)。2戦目は山本(右)が完投した。(C)Getty Images

ブルワーズとのNLCS初戦で8回を投げたスネル(左)。2戦目は山本(右)が完投した。(C)Getty Images

 現地10月14日、ロサンゼルス・ドジャースがミルウォーキー・ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ(7戦4勝制)第2戦に5対1で勝利。敵地での2試合に連勝し、本拠地ドジャー・スタジアムで行なわれる第3戦に向けて弾みをつけた。

 8回103球、被安打1、10奪三振、無失点と好投した初戦のブレイク・スネルに続き、第2戦では山本由伸が9回111球、被安打3、7奪三振、1失点で完投。いずれも先発投手が終盤まで投げ、大きな貢献を果たした。

 米紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール記者は、「好投手を擁するドジャースは無敵に見える。このチームを止められるのか?」と題した記事を試合後に公開。ドジャースのスネル、山本の好投と、先発陣にスポットを当てた。

「先発投手が当たり前のように長いイニングを投げ、時には9イニングを投げ切る野球の黄金時代を覚えているだろうか? ドジャースが、古き良きスタイルを復活させているのだ。初戦でスネルが8回、2戦目の山本が9回を投げた。先発投手が投げた計17回で、被安打4、失点はわずか1。先発の力でドジャースは2勝を挙げた」

 このようにスネルと山本の2夜連続の好投を振り返ったナイチンゲール記者は、「2人の活躍は印象深いだけでなく、歴史的なもの」と記載。「STATS Performによると、ポストシーズンの最初の2試合で先発投手が17イニング以上を投げ・4安打以下だったのは野球史上初めて。シカゴ・カブスがシカゴ・ホワイトソックスと対戦した1906年のワールドシリーズ初戦と第2戦で許した5安打というこれまでの記録を上回ったのだ」と、スネルと山本が史上初の記録を生み出したと伝えた。

 
 さらに、先発投手の防御率と奪三振についても言及。「今ポストシーズンにおけるドジャース先発陣の防御率は1.54。これはMLB史上、ポストシーズン8試合を終えた時点で2番目(トップは1983年のボルティモア・オリオールズ)に低い数字だ。対戦相手の打率はわずか.133で、52回2/3イニングで63奪三振をマークした」とドジャース先発陣の優秀さを強調した。

 奪三振の内訳は次のとおり。シンシナティ・レッズとのワイルドカード・シリーズ初戦に先発したスネルが9奪三振、2戦目は山本が9奪三振。フィラデルフィア・フィリーズとの地区シリーズ初戦は大谷翔平が9奪三振、2戦目はスネルが9奪三振、敗れた3戦目は山本が2奪三振、4戦目はタイラー・グラスノーが8奪三振。ブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ初戦はスネルが10奪三振で、2戦目の山本が7奪三振だった。

 山本、ジャック・フラハティ、ウォーカー・ビューラー、ランドン・ナックでローテーションを回して試合中盤から継投に入り、時にはリリーフ投手を先発させるブルペンデーを用いた2024年のポストシーズンから一転、25年のドジャースは先発投手が長いイニングを投げて勝利を重ねている。

 デーブ・ロバーツ監督は、現地16日(日本時間17日)に行なわれる第3戦の先発にグラスノーを、翌第4戦の先発には大谷を指名。スネル、山本、グラスノー、大谷の強力4枚看板で破竹の4連勝をねらう。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】ブルワーズとのNLCSで見せたスネルと山本由伸の快投!

 
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