大谷翔平への賛辞が止まらない。
現地10月17日に行なわれたミルウォーキー・ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第4戦に先発したロサンゼルス・ドジャースの大谷は、6回0/3、100球、被安打2、3四球、10奪三振、無失点と好投。打者として3打数3本塁打を放つなど、投打にわたって印象的な活躍を披露した。
投手として10奪三振、打者として3本塁打。『MLB.com』のサラ・ラングス記者によるとレギュラーシーズン、ポストシーズンを問わず、これら2つの記録を同一試合で成し遂げたのは、大谷がメジャー史上初めてだという。
5対1で勝利したドジャースが対戦成績を4勝0敗とし、2年連続のワールドシリーズ進出を決めた。その立役者の大谷がNLCSのMVPに選ばれ、米紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール記者が大谷の歴史的快挙に対するチームメイトの声を集約。「メジャー史上最高の試合? ドジャースの大谷は不可能を可能にし続ける」と題した記事を公開した。
「ドジャースの選手たちはシャンパンを吹きかけ、ビールをがぶ飲みし、防水シートの上を交代で滑って喜びを表現した。しかし、リーグ制覇の祝賀会がどれだけ長く続いたとしても、試合で目撃した光景をうまく表現することができなかった。彼らは自分たちが歴史の一部になったことを自覚していた。目撃したこと――。これまで誰も見たことがなかった。どんな歴史書にも、そんなことは書かれていなかった。なぜなら、人間には達成不可能と思われていたからだ」
このように記事を進めたナイチンゲール記者は、「そしてドジャー・スタジアムが実際に揺れるほど大きな叫び声と歓声を挙げる5万2883人の熱狂的な観衆の前で、大谷が成し遂げたことを、チームメイトたちはどのように振り返ったのだろうか」とし、各選手の声を紹介していった。
「我々が目撃したのは、野球の歴史において、野球選手が行なった最高の試合だった」と語ったのはマックス・マンシーだ。感激していたテオスカー・ヘルナンデスは、「人間が成しえる最高の試合」と振り返った。
デーブ・ロバーツ監督は「こんなパフォーマンスはいままで見たことがない。こんなプレーは誰ひとり目にしたことがない。ショウヘイが地球上で最高の選手である理由がここにある」と語った。
大谷が場外まで飛ばした2本目のアーチを目の当たりにしたフレディ・フリーマンはベンチで頭を抱え、あ然とした表情を見せた。「時々、彼に触れて確かめるんだ。実は身体が鋼鉄でできているんじゃないかってね。本当に信じられない。最高の舞台でとんでもないことをやってのけた。おそらく“大谷翔平のゲーム”として記憶されるだろう」と心境を明かした。
大谷は投手としてレギュラーシーズン勝率メジャー1位のブルワーズ打線に、2安打しか許さなかった。そればかりか、被安打以上の3本塁打を自ら叩き出した。奪三振数10は、NLCSでのブルワーズ先発陣全員の数字を上回るものだ。
「野球史上最高のパフォーマンス?」このように問われたドジャースのアンドリュー・フリードマン本部長は「4回が終わった時点で、『Slack』(業務サポートツール)のスレッドに、“メジャーリーグのポストシーズンにおける史上最高の4イニング”とメッセージを送った。そうしたら(7回に)3本目のホームランを打った。球界史上最高の7イニングに疑いはないね。この試合は野球史上最高のパフォーマンスだった」と饒舌だった。
大谷の2本目の本塁打は、飛距離469フィート(約142.9メートル)の特大場外アーチ。ムーキー・ベッツは、「息を呑むほどだった」と語り、キケ・ヘルナンデスは「世界でも、このスポーツの歴史でも、あれをできるのはただひとりしかいない」と言い切った。
さらにマンシーは、「いままで見たなかで、最も飛んだ打球だ。このスタジアムで何度も試合をしてきたが、あんな打球は見たことがない。スタットキャスト(MLBが導入しているデータ解析システム)で469フィートって出たようだけど、それは間違ってる。スタンドの広さ、観客席の奥行き。このスタジアムをよく知っているから言うけど、あれは500フィート(約152.4メートル)以上飛んでいるはずだ」と衝撃の一打を振り返っている。
ナイチンゲール記者の見解はこうだ。「469フィートでも、500フィート以上でも関係ない。この特大の一発が何世代も語り継がれるなかで、飛距離は600フィート(約182メートル)にも、700フィート(約213メートル)になるだろうから」。
アンソニー・バンダは左翼スタンドのポール際に設置されているブルペンで、大谷の2本目を目撃。「ブルペンからどこまでも飛んでいく打球を見たけど、途中で見失ってしまった。スタジアムをはるかに飛び越えたんだと思った。パビリオンの屋上を越えたんだ。どこに着弾したのか分からなかった。本当に信じられなかった」と呆れかえっていた。
また、ナイチンゲール記者によると、マンシーがベンチでの裏話を明かしていたようだ。「面白い話があるんだ。ベンチにいた誰もが、ショウヘイがホームランを打つだろうって思っていた。2本目を打った後、みんなで“これは史上最高の試合じゃないか”と言い合っていたんだ。そして全員がこう言った。“また打つぞ”ってね」。
ベッツは大谷をNBAのレジェンドと重ねていた。「俺たちはシカゴ・ブルズで、ショウヘイはマイケル・ジョーダン。いつか子どもたちに“ショウヘイ・オオタニと一緒にプレーしたんだ”って伝えられるんだ。ショウヘイの偉業は、言葉では到底表せないほど素晴らしいものだ」。
「いつも信じられないことを期待される状況に置かれるが、ショウヘイがその期待を裏切ることは滅多にない」と振り返ったのはマーク・プライアー投手コーチ。「攻撃と守備の両面で試合に影響を与えられるなんて、正直信じられない。彼は“不可能なんてない”と次世代に示そうとしているんだと思う。決して容易ではないが、未開の道を切り拓くなんて、とても素晴らしいことだ」と語り、「それにしても何て夜なんだ」と続けた。
このようにチームメイトや監督、コーチ、フロントとドジャース関係者の証言を集めたナイチンゲール記者は、NLCS第4戦を次のように表現した。
「10月17日。この日の夜はすべて大谷のものだった」
構成●THE DIGEST編集部
【動画】大谷翔平の場外弾にチームメイトは「笑顔」「爆笑」「呆然」「驚愕」
現地10月17日に行なわれたミルウォーキー・ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第4戦に先発したロサンゼルス・ドジャースの大谷は、6回0/3、100球、被安打2、3四球、10奪三振、無失点と好投。打者として3打数3本塁打を放つなど、投打にわたって印象的な活躍を披露した。
投手として10奪三振、打者として3本塁打。『MLB.com』のサラ・ラングス記者によるとレギュラーシーズン、ポストシーズンを問わず、これら2つの記録を同一試合で成し遂げたのは、大谷がメジャー史上初めてだという。
5対1で勝利したドジャースが対戦成績を4勝0敗とし、2年連続のワールドシリーズ進出を決めた。その立役者の大谷がNLCSのMVPに選ばれ、米紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール記者が大谷の歴史的快挙に対するチームメイトの声を集約。「メジャー史上最高の試合? ドジャースの大谷は不可能を可能にし続ける」と題した記事を公開した。
「ドジャースの選手たちはシャンパンを吹きかけ、ビールをがぶ飲みし、防水シートの上を交代で滑って喜びを表現した。しかし、リーグ制覇の祝賀会がどれだけ長く続いたとしても、試合で目撃した光景をうまく表現することができなかった。彼らは自分たちが歴史の一部になったことを自覚していた。目撃したこと――。これまで誰も見たことがなかった。どんな歴史書にも、そんなことは書かれていなかった。なぜなら、人間には達成不可能と思われていたからだ」
このように記事を進めたナイチンゲール記者は、「そしてドジャー・スタジアムが実際に揺れるほど大きな叫び声と歓声を挙げる5万2883人の熱狂的な観衆の前で、大谷が成し遂げたことを、チームメイトたちはどのように振り返ったのだろうか」とし、各選手の声を紹介していった。
「我々が目撃したのは、野球の歴史において、野球選手が行なった最高の試合だった」と語ったのはマックス・マンシーだ。感激していたテオスカー・ヘルナンデスは、「人間が成しえる最高の試合」と振り返った。
デーブ・ロバーツ監督は「こんなパフォーマンスはいままで見たことがない。こんなプレーは誰ひとり目にしたことがない。ショウヘイが地球上で最高の選手である理由がここにある」と語った。
大谷が場外まで飛ばした2本目のアーチを目の当たりにしたフレディ・フリーマンはベンチで頭を抱え、あ然とした表情を見せた。「時々、彼に触れて確かめるんだ。実は身体が鋼鉄でできているんじゃないかってね。本当に信じられない。最高の舞台でとんでもないことをやってのけた。おそらく“大谷翔平のゲーム”として記憶されるだろう」と心境を明かした。
大谷は投手としてレギュラーシーズン勝率メジャー1位のブルワーズ打線に、2安打しか許さなかった。そればかりか、被安打以上の3本塁打を自ら叩き出した。奪三振数10は、NLCSでのブルワーズ先発陣全員の数字を上回るものだ。
「野球史上最高のパフォーマンス?」このように問われたドジャースのアンドリュー・フリードマン本部長は「4回が終わった時点で、『Slack』(業務サポートツール)のスレッドに、“メジャーリーグのポストシーズンにおける史上最高の4イニング”とメッセージを送った。そうしたら(7回に)3本目のホームランを打った。球界史上最高の7イニングに疑いはないね。この試合は野球史上最高のパフォーマンスだった」と饒舌だった。
大谷の2本目の本塁打は、飛距離469フィート(約142.9メートル)の特大場外アーチ。ムーキー・ベッツは、「息を呑むほどだった」と語り、キケ・ヘルナンデスは「世界でも、このスポーツの歴史でも、あれをできるのはただひとりしかいない」と言い切った。
さらにマンシーは、「いままで見たなかで、最も飛んだ打球だ。このスタジアムで何度も試合をしてきたが、あんな打球は見たことがない。スタットキャスト(MLBが導入しているデータ解析システム)で469フィートって出たようだけど、それは間違ってる。スタンドの広さ、観客席の奥行き。このスタジアムをよく知っているから言うけど、あれは500フィート(約152.4メートル)以上飛んでいるはずだ」と衝撃の一打を振り返っている。
ナイチンゲール記者の見解はこうだ。「469フィートでも、500フィート以上でも関係ない。この特大の一発が何世代も語り継がれるなかで、飛距離は600フィート(約182メートル)にも、700フィート(約213メートル)になるだろうから」。
アンソニー・バンダは左翼スタンドのポール際に設置されているブルペンで、大谷の2本目を目撃。「ブルペンからどこまでも飛んでいく打球を見たけど、途中で見失ってしまった。スタジアムをはるかに飛び越えたんだと思った。パビリオンの屋上を越えたんだ。どこに着弾したのか分からなかった。本当に信じられなかった」と呆れかえっていた。
また、ナイチンゲール記者によると、マンシーがベンチでの裏話を明かしていたようだ。「面白い話があるんだ。ベンチにいた誰もが、ショウヘイがホームランを打つだろうって思っていた。2本目を打った後、みんなで“これは史上最高の試合じゃないか”と言い合っていたんだ。そして全員がこう言った。“また打つぞ”ってね」。
ベッツは大谷をNBAのレジェンドと重ねていた。「俺たちはシカゴ・ブルズで、ショウヘイはマイケル・ジョーダン。いつか子どもたちに“ショウヘイ・オオタニと一緒にプレーしたんだ”って伝えられるんだ。ショウヘイの偉業は、言葉では到底表せないほど素晴らしいものだ」。
「いつも信じられないことを期待される状況に置かれるが、ショウヘイがその期待を裏切ることは滅多にない」と振り返ったのはマーク・プライアー投手コーチ。「攻撃と守備の両面で試合に影響を与えられるなんて、正直信じられない。彼は“不可能なんてない”と次世代に示そうとしているんだと思う。決して容易ではないが、未開の道を切り拓くなんて、とても素晴らしいことだ」と語り、「それにしても何て夜なんだ」と続けた。
このようにチームメイトや監督、コーチ、フロントとドジャース関係者の証言を集めたナイチンゲール記者は、NLCS第4戦を次のように表現した。
「10月17日。この日の夜はすべて大谷のものだった」
構成●THE DIGEST編集部
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