舞台がロサンゼルスに移ったワールドシリーズ第3戦、歴史的な死闘の中で日本人右腕のとった行動が大きな注目を集めた。
延長18回まで行なわれたゲームは、ロサンゼルス・ドジャースが6対5でトロント・ブルージェイズからサヨナラ勝ちを収め決着。両チーム計19人の投手がマウンドに登るという、総力戦が繰り広げられた中で最終盤、ドジャースの山本由伸の投球練習を行う姿が見られた。この2日前の第2戦で105球を投げ完投勝利をマークしていた山本が自ら、首脳陣に申し出た上でのブルペン入りだったと試合後に伝えられている。
最後はフレディ・フリーマンのサヨナラアーチでドジャースが勝利し、背番号18のこの日の救援登板は"回避"されることに。しかし、19イニング目に備え投げ込む山本の姿、そしてその決意は、観る者に様々な感情を抱かせるものとなった。
前代未聞の試合展開や壮絶な結末とともに、日米メディアによってフォーカスされたこの山本をめぐる一連のシーンは、過去、国際舞台で対戦を演じてきた韓国の現地ニュースサイトでも大きく報じられている。
国内メディア『スポーツ朝鮮』では、18イニング突入時を振り返っており、「信じられない光景が中継映像に映し出された。ドジャースの投手・山本由伸がブルペンで投球練習をしていたのだ」と説明。また、2戦目での先発登板の経緯も伝えながら、「トロントからロサンゼルスまでの移動時間を考慮すれば、実質的に"半日休んだだけ"で再び球場に現れ、ブルペンで待機していたことになる。思わず息をのむような場面だった」と印象を綴っている。
同じく韓国のスポーツサイト『OSEN』でも山本に対し、「『闘志』という言葉を体現していた」と称えるとともに、「ワールドシリーズの舞台を、まるで日本の高校球児が全身全霊をかける『甲子園大会』へと変えてみせた」などと独自の表現で賛辞を送る。また、「実際に登板はしなかったが、チームの勝利のために、自分の全てを投げ出すほどの覚悟を見せていた。その自発的な行動こそ、驚くべきものだった」として、山本の判断や献身性を評している。
勝利の瞬間、山本はブルペンでスタッフと喜びを分かち合った後、ベンチへと歩を進めると、満面の笑顔で待ち受ける仲間の輪に飲み込まれた。異例とも言える決意を示した27歳のユニホーム姿は、最後まで野球を愛する世界中の人々の胸を打った。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】米実況も衝撃の光景「マジかよ…」 一昨日に完投した山本由伸がブルペン投球
延長18回まで行なわれたゲームは、ロサンゼルス・ドジャースが6対5でトロント・ブルージェイズからサヨナラ勝ちを収め決着。両チーム計19人の投手がマウンドに登るという、総力戦が繰り広げられた中で最終盤、ドジャースの山本由伸の投球練習を行う姿が見られた。この2日前の第2戦で105球を投げ完投勝利をマークしていた山本が自ら、首脳陣に申し出た上でのブルペン入りだったと試合後に伝えられている。
最後はフレディ・フリーマンのサヨナラアーチでドジャースが勝利し、背番号18のこの日の救援登板は"回避"されることに。しかし、19イニング目に備え投げ込む山本の姿、そしてその決意は、観る者に様々な感情を抱かせるものとなった。
前代未聞の試合展開や壮絶な結末とともに、日米メディアによってフォーカスされたこの山本をめぐる一連のシーンは、過去、国際舞台で対戦を演じてきた韓国の現地ニュースサイトでも大きく報じられている。
国内メディア『スポーツ朝鮮』では、18イニング突入時を振り返っており、「信じられない光景が中継映像に映し出された。ドジャースの投手・山本由伸がブルペンで投球練習をしていたのだ」と説明。また、2戦目での先発登板の経緯も伝えながら、「トロントからロサンゼルスまでの移動時間を考慮すれば、実質的に"半日休んだだけ"で再び球場に現れ、ブルペンで待機していたことになる。思わず息をのむような場面だった」と印象を綴っている。
同じく韓国のスポーツサイト『OSEN』でも山本に対し、「『闘志』という言葉を体現していた」と称えるとともに、「ワールドシリーズの舞台を、まるで日本の高校球児が全身全霊をかける『甲子園大会』へと変えてみせた」などと独自の表現で賛辞を送る。また、「実際に登板はしなかったが、チームの勝利のために、自分の全てを投げ出すほどの覚悟を見せていた。その自発的な行動こそ、驚くべきものだった」として、山本の判断や献身性を評している。
勝利の瞬間、山本はブルペンでスタッフと喜びを分かち合った後、ベンチへと歩を進めると、満面の笑顔で待ち受ける仲間の輪に飲み込まれた。異例とも言える決意を示した27歳のユニホーム姿は、最後まで野球を愛する世界中の人々の胸を打った。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】米実況も衝撃の光景「マジかよ…」 一昨日に完投した山本由伸がブルペン投球