ロサンゼルス・ドジャースのブレイク・スネルは、現地10月29日に行なわれているトロント・ブルージェイズとのワールドシリーズ第５戦で先発。立ち上がりから２本のホームランで２失点してしまった。

　左腕のスネルは、１番のデービス・シュナイダーに投じた初球のストレートをレフトスタンドにソロ本塁打を打たれると、続く２番のブラディミール・ゲレーロJr.にも被弾。わずか３球で２点を失った。

　現役時代はオリックスで日本一を、MLBではセントルイス・カーディナルスとフィラデルフィア・フィリーズ時代にワールドシリーズ制覇を２回経験した田口壮氏は「ビックリしましたね」と率直に語る。今シリーズを生中継しているNHK系列での生放送で、解説を務めている同氏は相手打者を称える。
  「シュナイダーは真っ直ぐを狙って、見事なホームランですね。おそらく（事前にスネルが速球の精度を改善したいと言っていた）コメントを聞いていたかもしれません。読んでいたというか。『僕には真っ直ぐで入ってくるんじゃないの』ぐらいの感じでヤマをはったと思うんですよね。それを見事に捉えましたね。ゲレーロJr.は『他の球も打てます』という状態でインコースに真っ直ぐが来たので、迷いなく打ったと思います」

　スネルについては「真っ直ぐをどう改善するかというところで、そこがどうかを見たいです」としつつ、「ただ考えようによっては、まだ２点なんです。派手にやられましたけど、まだ２点なので、切り替えていきたいです」と盛り返しに期待を寄せた。

　今ポストシーズンで３勝を挙げているスネルは、この後にどのような投球を見せるのだろうか。
　
構成●THE DIGEST編集部

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