ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸が、またしても快投だ。２勝３敗で迎えた負けたら終わりのワールドシリーズ第６戦で、持ち前の勝負強さを発揮した。

　初回、１番ジョージ・スプリンガーを遊ゴロに抑え、２番ネイサン・ルークスに三失で出塁を許したが、３番ブラディミール・ゲレーロJr.を併殺に打ち取った。２回は４番ボー・ビシェットをスライダーで空振り三振、５番ドールトン・バーショを遊飛、６番アレハンドロ・カークを中飛に抑えた。

　ウィル・スミス、ムーキー・ベッツの適時打で３点の援護を受けた山本は、３回には先頭の７番アディソン・バーガーに二塁打を打たれ、８番アーニー・クレメントをスプリットで空振り三振。９番アンドレス・ヒメネスを二ゴロに抑えたものの、しかし、２巡目のスプリンガーに適時中前打を許して１点を失った。

　４回にはゲレーロJr.をスプリットで見逃し三振を奪った山本は、ビシェットに左前打。それでも続くバーショを併殺打に打ち取った。球数59球で迎えた５回、９球を要してカークを空振り三振に抑え、フルカウントからバーガーをフォーシームで見逃し三振、クレメントのゴロを遊撃手ベッツが捕球できず（記録は遊安）出塁を許したが、後続のヒメネスを１球で中飛に抑えきった。

  　６回にはスプリンガーを１球で遊ゴロに打ち取り、続くルークスを中飛に抑えて２死とした山本は、３度目の対戦となったゲレーロJr.にカーブをとらえられ、左翼線際への二塁打。続くビシェットにフルカウントから四球を与えたが、バーショを空振り三振に仕留めてピンチを乗り切った。

　山本は６回で降板。96球、被安打５、６奪三振、１四球、１失点と大一番で好投して見せた。地元紙『Los Angeles Times』のジャック・ハリス記者は、「山本にこれ以上の活躍は望めない」と大絶賛。ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』も、「チームが最も必要としている時に、まさにエリート級の働きを見せた」とエースを称えた。

　試合は７回終了時点で、ドジャースが３対１とリードしている。

構成●THE DIGEST編集部

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