プロ野球

「迷路にハマらなければいいけど…」国内FA宣言の楽天・辰己涼介の動向を元盗塁王が懸念「結構厳しいと思う」

THE DIGEST編集部

2025.11.13

24年に自己最高打率.291をマークした辰己。侍ジャパンでも活躍した。(C)THE DIGEST

 現役時代は横浜(現・DeNA)などで活躍し、盗塁王やベストナイン、ダイヤモンドグラブ賞などを受賞した野球解説者の高木豊氏が、自身のYouTubeチャンネル内で国内フリーエージェント(FA)権を行使した東北楽天ゴールデンイーグルスの辰己涼介について私見を語った。

 かねてからMLB挑戦への意欲を示していた辰己。今回のFA宣言について高木氏は「海外挑戦しか頭にないと思っていた」と率直に驚いたという。

 同氏は辰己の5年連続ゴールデン・グラブ賞に輝いた外野守備は高く評価するものの、打撃面に懸念を示す。昨季はリーグ最多安打(158)のタイトルを獲得し、打率も.294と自己ベストをマーク。侍ジャパンにも選出され、プレミアム12では主軸として活躍したものの、それ以外の年では22年の.271が最高。今季は114試合に出場して打率.240、88安打と数字を落とした。そのため、高木氏はこう心配する。

「今年の成績を見る限り、欲しいという球団があるかね。どういう動向でFA(宣言)をしたのか。自分の夢はメジャーにあって、それは諦めていなくて、迷路にハマった感じにならなければいいんだけどね」
 
 また一部報道によると、辰己はポスティングシステムを利用してのMLB移籍を目指したが楽天に認められず、「総合的に判断して提出した。メジャー挑戦を諦めたとかではなく、まずは権利を行使した。野球を上手くなりたい、必要としてくれるチームがあるかどうか。楽天も含めて、FAを行使したうえで考えたい」という趣旨のコメントをしたという。

 これについても高木氏は「申し訳ないけど、歯切れが悪いでしょ。分かんないよ」と首をかしげる。

 今後に向けては、楽天での残留、移籍先に読売ジャイアンツや東京ヤクルトスワローズを挙げつつ、「結構厳しいと思う」と見立てた。

 28歳の守備の名手は来季、どのチームでプレーするのだろうか。今後の動向に注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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【動画】高木豊氏が辰己涼介の国内FA宣言に本音
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