ロサンゼルス・ドジャースの元守護神エバン・フィリップスに、ノンテンダー（契約解除）の可能性が浮上しているようだ。

　フィリップスは2021年の途中にドジャースに加入し、22年には中継ぎで活躍。さらに23年には24セーブ、翌24年には18セーブを挙げた。ただ今年５月にトミー・ジョン手術を受け、来シーズンの開幕時点での復帰は厳しい見通しになっている。

　そんななか、ロサンゼルス・ドジャース専門メディア『Dodgers Way』のカトリーナ・ステビンズ記者が、「フィリップス、11月21日の期限にドジャースにノンテンダー（契約解除）にされる危険性あり」とし、31歳右腕の功績や契約を解除される理由を綴っている。
  「フィリップスは再生成功の物語だ。彼は21年にレイズによってウェイバーに出されたが、ドジャースで生まれ変わった。22年には63イニングを投げて防御率1.14。リーグで最も支配的なリリーバーのひとりとなった。23年にも素晴らしい成績を残したが、24年には揺らいだ。ドジャースは正式なクローザーに指名することを躊躇。そして25年以降に向けてタナー・スコットと契約を結び、フィリップスをその役割から外した」

「カネの話は通常、ドジャースにとって問題にならない。しかし、26年シーズン開始時に投げられない投手ではなく、投げられる投手を迎えるために600万ドル（約９億円）の給与を空けたいと考えるのは自然の流れ。“フィリップスの実験”が終わるのは悲しいが、ドジャースのブルペンは大規模な改造が必要だ。彼を手放すのが最善の策かもしれない」

　25年シーズン終盤にリリーフ陣が壊滅状態だったドジャースは、元守護神を手放してブルペンの大刷新を図るのか。

構成●THE DIGEST編集部

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