現役時代は横浜DeNAベイスターズと読売ジャイアンツ、トロント・ブルージェイズでプレーした山口俊氏が、自身のYouTube内でNPBとMLBの違いを語った。
山口氏は巨人でプレーしていた2019年に15勝4敗188奪三振、防御率2.91の好成績で、最多勝利、最多奪三振、最高勝率を獲得。翌20年にMLBに挑戦したが、ブルージェイズではリリーフで17試合を投げて2勝4敗に終わり、その年限りでDFAとなる・21年にはサンフランシスコ・ジャイアンツとスプリット契約を結んだが、メジャー昇格はならず、6月に巨人に復帰した。
MLBで苦しんだ38歳は、NPBとの技術面の違いについて「野球が好きな方は、ボールが違うとか、マウンドが固いとかは、みんな知っていると思います。一番凄いのは、今のアメリカって日本以上にデータ主義なんですよ。“超データ”で、例えば、Aというバッターはフォークボールが打てない、打率的に1割台だと。そうしたらマジで、6球でも7球でも、ずっと(捕手が)フォーク(のサイン)を出すんです。というぐらい、配球がないというか」と紹介。こう続ける。
「日本の場合は、『こうしたなかで、フォークが苦手だから、ここで仕留めようね』とか、『フォークから入って、こう行こうね』っていう組み立てや配球があります。アメリカでは、『こいつはフォークが打てない』ってなったら、ずっとフォーク。『配球は?』みたいな。データの活用の仕方が、日本とは違うのはすごく感じました。僕は、それに対応できませんでした。『フォークが打てないのは分かるけど、インコースやアウトコースに投げて、フォークで、結果打ち取るためにやるんでしょ』という考えでしたから」
また「アメリカの場合、打たれてもいいんですよね。『とにかくストライクゾーンに投げろ』と。ストライク率が高いほど、良いピッチャーだと思われます。ゾーンのなかで勝負できるピッチャーでないとダメというのが、というのが今のメジャーのピッチャーのスタイルです」とも振り返った。
決め球からの逆算、打者の裏をかく配球、ボールゾーンへの投球を上手く活かして打者を攻略する日本の野球とは、大分状況が違うようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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【動画】山口俊が語るNPBとMLBのピッチングの違い
山口氏は巨人でプレーしていた2019年に15勝4敗188奪三振、防御率2.91の好成績で、最多勝利、最多奪三振、最高勝率を獲得。翌20年にMLBに挑戦したが、ブルージェイズではリリーフで17試合を投げて2勝4敗に終わり、その年限りでDFAとなる・21年にはサンフランシスコ・ジャイアンツとスプリット契約を結んだが、メジャー昇格はならず、6月に巨人に復帰した。
MLBで苦しんだ38歳は、NPBとの技術面の違いについて「野球が好きな方は、ボールが違うとか、マウンドが固いとかは、みんな知っていると思います。一番凄いのは、今のアメリカって日本以上にデータ主義なんですよ。“超データ”で、例えば、Aというバッターはフォークボールが打てない、打率的に1割台だと。そうしたらマジで、6球でも7球でも、ずっと(捕手が)フォーク(のサイン)を出すんです。というぐらい、配球がないというか」と紹介。こう続ける。
「日本の場合は、『こうしたなかで、フォークが苦手だから、ここで仕留めようね』とか、『フォークから入って、こう行こうね』っていう組み立てや配球があります。アメリカでは、『こいつはフォークが打てない』ってなったら、ずっとフォーク。『配球は?』みたいな。データの活用の仕方が、日本とは違うのはすごく感じました。僕は、それに対応できませんでした。『フォークが打てないのは分かるけど、インコースやアウトコースに投げて、フォークで、結果打ち取るためにやるんでしょ』という考えでしたから」
また「アメリカの場合、打たれてもいいんですよね。『とにかくストライクゾーンに投げろ』と。ストライク率が高いほど、良いピッチャーだと思われます。ゾーンのなかで勝負できるピッチャーでないとダメというのが、というのが今のメジャーのピッチャーのスタイルです」とも振り返った。
決め球からの逆算、打者の裏をかく配球、ボールゾーンへの投球を上手く活かして打者を攻略する日本の野球とは、大分状況が違うようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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