剛腕への関心は高まるばかりだ。
埼玉西武ライオンズからポスティングシステムを利用してメジャー挑戦を表明した今井達也が先日、テレビ朝日系列『報道ステーション』に出演した。番組内で残した今井のコメントは米メディアの耳にも届いている。
気になる球団を尋ねられた今井は「(ロサンゼルス・ドジャースを)倒したいですね」と発言。「低いリリースからの高め直球」に自信を覗かせ、「どういうリアクションをあっちの選手がするか、すごく楽しみなんです」とも語った。対戦したい相手にドジャースの大谷翔平の名前を挙げ、「自分の真っすぐがどこまで通用するのか、試すというか、投げてみたいなという気持ちはすごくあります」と話し、打倒ドジャースへの闘争心を垣間見せた。
今井のこの発言は米国でも話題となっている。日本人右腕に熱い視線を注いでいるドジャース専門サイト『Dodger Blue』は、「今井の球をどう打つだろうか?大谷にとって有利なマッチアップになるはず」と予想。そう考える根拠のひとつとして、「2022年以降、大谷の打撃が新たなレベルへと引き上げられたのは、高めの直球に上手く対応できるようになったからだ」と説明している。
記事によると、ゾーンの上部3分の1より高めの直球に対し、2022年の大谷は打率.314、長打率.571、OPS1.006を記録。それが23年には、打率.385、長打率.738、OPS1.219と飛躍的に向上している。そして25年は、真ん中高めの投球に打率.318、内角高めの投球に打率.348、という高い数字を残しているという。もちろん、実際に対戦してみないと結果は分からないが、非常に興味深いデータであることは確かだ。
はたしてメジャーの舞台で、大谷vs今井の日本人対決が見られる可能性はあるのか。まずは今井の去就に注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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