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高校野球

高校野球の“7イニング制導入”に反対の江川卓氏、9回を維持するための奇策は…

THE DIGEST編集部

2025.12.11

高校野球界が7イニング制採用に向けて動き出している。球界OBが私見を述べた。写真:滝川敏之

高校野球界が7イニング制採用に向けて動き出している。球界OBが私見を述べた。写真:滝川敏之

 日本高校野球連盟(高野連)は、12月5日に開催した理事会で今年1月から11月までに10回実施した『7イニング制等高校野球の諸課題検討会議』の結果を報告。2028年の「第100回記念選抜高等学校野球大会」「各都道府県高等学校野球連盟の春季大会」から採用することが望ましいという総括を出した。

 この変更は、試合時間の短縮に伴う熱中症予防など健康管理のメリットがある一方、打者が不利になるといったデメリットも指摘されている。また、高野連も「加盟校や高校野球を支えるファンらのアンケート結果を見ると、その意図や有効性が十分に伝わっているとは言い難い」と報告している。

 様々な意見が交差するなかで、プロ野球解説者の江川卓氏は自身のYouTubeチャンネル内で高校野球の7イニング制について私見を述べている。

 江川氏はまず賛成派について「(近年の気候が)ものすごく暑くなってきて、選手が9回までやることで倒れたり、健康状態の悪化が起きている。イニングを短くして負担を少なくしようというのは、正しいです。ある程度の時間短縮にもなるし、そんなに暑いところにずっといなくていいという考え方が、主催者プラス世の中の流れです。健康じゃないとスポーツができないという思考」と分析する。

 一方、反対派については、こう述べた。
 
「選手は7回も9回も一緒。7回だろうが9回だろうが、言葉はあれだけど、根性で一緒だと。どっちも根性がいるから、7回も9回も一緒。根性が必要なことには変わりなくて、暑くても9回をやりたい。打順がいっぱい回ってくるし、いっぱいイニングができる。圧倒的に選手側はやりたい」

 難しいとしつつ“9回推進派”だという江川氏は、対案を披露。イニングは9回のままで、3回と6回に10分程度の時間をかけて休み、延長戦に突入した場合は10回から即タイブレークにすべきという見解を示した。

構成●THE DIGEST編集部

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【動画】江川卓が高校野球の7回制導入&CSについて語る
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