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侍ジャパン

ダルビッシュも認める侍投手陣の成長。前回大会から3年、変化したトラッキングデータへの意識【侍ジャパン合宿レポート:4日目】

氏原英明

2026.02.19

今大会では投げられないながらも、アドバイザーとして代表参加のダルビッシュ。投手陣のメンターとして大きな役割を果たしている。(C)Getty Images

今大会では投げられないながらも、アドバイザーとして代表参加のダルビッシュ。投手陣のメンターとして大きな役割を果たしている。(C)Getty Images

 これが3年間の、日本の野球界の成長なのかなと思った。

 2月18日で、WBC侍ジャパン合宿も4日目に入った。この日、2度目となるブルペン入りした宮城大弥(オリックス)が、トラックマンのデータを見ながら何やら確認していた。気になる球種のデータがあるようで、スタッフともコミュニケーションをとっていたその姿は、少なくとも3年前は見られなかった光景だった。

 データアナリストとして、侍ジャパンに帯同する星川太輔氏は話す。

「前回のWBCの際、投球練習で1球ごとにトラックマンのデータを見ていたのは、ダルビッシュ有(パドレス)と大谷翔平(ドジャース)だけでした。今は全員ですからね、この意識の変化は大きいと思います」

 3年前、メジャーリーガーとしては唯一侍ジャパンの宮崎合宿から参加したダルビッシュは、NPBの選手たちにとっては「先生」だった。トラックマンの存在は知っていた。各球団でも取り入れてはいるものの、細かいところまで理解が及んでいなかったのが、当時のNPBの実情だった。
 
 実は、当時も星川氏とはその意識の違いを話したことがあった。データアナリストとして日本でトラックマンを広める立場から、もどかしい気持ちを吐露していたのだった。「自分の球がどうなっていたのか、感覚があって、答えがあるのに気にならないのかな」とは、当時の合宿中に聞いた言葉だ。
 
 あれから3年の月日が経った。前回のコラムでも高橋宏斗(中日)ら経験者のルーティーンが、3年前のものとは移り変わっているという視点を書いたが、トラックマンの理解という意味においても、選手たちは大きな変革を迎えると言えるだろう。

 この3年間の違いを、星川氏はこう語る。

「(前回の)WBCが終わった頃くらいに、NPBの球団の方からかなり連絡をいただいたんですよ。うちも詳しく知りたいと言うことで。あの年から一気に変わっていったと言うのはありますね。そういう流れでもありましたけど、一人の存在で一気に加速していったといえますね」
 
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