韓国が愛知・名古屋アジア大会の野球で5大会連続の金メダルを獲得した一方、韓国メディアでは日本の「社会人野球」に注目が集まっている。
韓国メディア『STARNEWS』は28日、「『プロ100%』韓国代表を止めた投手が『会社員』? 日本の社会人は毎年10人以上NPBに行く」と題した記事を掲載。今大会をきっかけに、日本の社会人野球を参考にした選手育成の仕組みを韓国にも整えるべきだと論じた。
記事が取り上げたのは、韓国打線を抑えた日本代表左腕の樋口新(王子)だ。樋口はNPB所属ではなく実業団チームでプレーする社会人選手だが、韓国側からすれば「会社員」の立場にあるノンプロ選手がプロ選手だけで構成された打線を抑えたことになる。同メディアでは、「日本の社会人野球は、一般的な草野球や同好会とは異なり、企業に所属して給与を受けながら高いレベルで競技を続ける、プロに次ぐエリート野球の一つ」として紹介されている。
さらに同記事では、日本の社会人野球がNPBへの「再挑戦の道」として機能している点を強調。2021年から2025年まで、社会人野球出身でNPBドラフト指名を受けた選手は毎年12~15人に上り、1位指名選手も継続的に輩出していると指摘する。「高校や大学卒業時にプロ入りできなかった選手が、企業チームで数年間プレーして能力を伸ばし、その後プロを目指せる仕組みが存在している」と現在の韓国にはないシステムに一目置いている。
同紙は、韓国では高校卒業時のドラフトで評価されなかった選手にとって、その後の選択肢が限られていることを問題視。イ・マンス元代表監督の「すべての選手が19、20歳で完成するわけではない。少し遅れて成長する選手もいる」との言葉を紹介し、一度のドラフトで選手の野球人生が決まらない制度の必要性を訴えた。
また、韓国にも大学野球を経てプロ入りする選手は存在するものの、その先にある「実業団野球」の道は細くなっていると指摘。LGのヨム・ギョンヨプ監督も、かつては企業に就職しながら野球を続ける環境があったと振り返っている。
もちろん、記事は日本の制度をそのまま韓国に移植すればいいとしているわけではない。企業に過度な負担を求めず、地域とのつながりや人材育成といった企業チームの役割も含め、新たな形を模索すべきだとしている。
アジア大会の金メダルを一つの到達点としながらも、韓国野球が次の世代を育てるためには、高校、大学、実業団、そしてプロへとつながる「もう一つの道」が必要なのではないか――。今回の日本代表との対戦は、韓国にそんな課題を突きつける機会にもなったようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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記事が取り上げたのは、韓国打線を抑えた日本代表左腕の樋口新(王子)だ。樋口はNPB所属ではなく実業団チームでプレーする社会人選手だが、韓国側からすれば「会社員」の立場にあるノンプロ選手がプロ選手だけで構成された打線を抑えたことになる。同メディアでは、「日本の社会人野球は、一般的な草野球や同好会とは異なり、企業に所属して給与を受けながら高いレベルで競技を続ける、プロに次ぐエリート野球の一つ」として紹介されている。
さらに同記事では、日本の社会人野球がNPBへの「再挑戦の道」として機能している点を強調。2021年から2025年まで、社会人野球出身でNPBドラフト指名を受けた選手は毎年12~15人に上り、1位指名選手も継続的に輩出していると指摘する。「高校や大学卒業時にプロ入りできなかった選手が、企業チームで数年間プレーして能力を伸ばし、その後プロを目指せる仕組みが存在している」と現在の韓国にはないシステムに一目置いている。
同紙は、韓国では高校卒業時のドラフトで評価されなかった選手にとって、その後の選択肢が限られていることを問題視。イ・マンス元代表監督の「すべての選手が19、20歳で完成するわけではない。少し遅れて成長する選手もいる」との言葉を紹介し、一度のドラフトで選手の野球人生が決まらない制度の必要性を訴えた。
また、韓国にも大学野球を経てプロ入りする選手は存在するものの、その先にある「実業団野球」の道は細くなっていると指摘。LGのヨム・ギョンヨプ監督も、かつては企業に就職しながら野球を続ける環境があったと振り返っている。
もちろん、記事は日本の制度をそのまま韓国に移植すればいいとしているわけではない。企業に過度な負担を求めず、地域とのつながりや人材育成といった企業チームの役割も含め、新たな形を模索すべきだとしている。
アジア大会の金メダルを一つの到達点としながらも、韓国野球が次の世代を育てるためには、高校、大学、実業団、そしてプロへとつながる「もう一つの道」が必要なのではないか――。今回の日本代表との対戦は、韓国にそんな課題を突きつける機会にもなったようだ。
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