プロ野球

【ドラフトでオリックスが取るべき指名戦略】右のエース候補を狙いつつ、投打に厚みをもたらすドラフトが理想<SLUGGER>

シュバルベ

2026.10.19

ノーヒッターも達成した川尻は右の柱になれる好素材だ 写真:THE DIGEST写真部


 10月22日にドラフト会議が行われる。各球団の育成状況や補強ポイントを踏まえた上で、「誰を指名するか」ではなく「誰を指名するべきか」という観点からドラフトを展望する。今季、4位に終わったオリックスはどのような戦略で臨むべきか。

【基本方針】
バランス重視

 【補強ポイント】
・圧倒的なエースになれる素質のある速球派投手
・内野手の層を厚くする攻守に優れたショート
・1年目からローテーション入りを狙える左腕

 【理想の指名】
1位=川尻啓人(投手|亜細亜大)
2位=山里宝(内野手|亜細亜大)
3位=樋口新(投手|王子)

 今季は優勝したソフトバンクとは26.5差、3位の日本ハムとも13.5差とAクラスとは大きく水を開けられ借金11の4位に終わったオリックス・バファローズ。5月までは2位につけるも6月以降後退していったが、その最大の原因は怪我人の続出だった。エースの宮城大弥、23年には9勝を挙げた山下舜平大がともに5月にトミー・ジョン手術を受け、23年首位打者の頓宮裕真も大きな手術を受けた。

 特に投手陣は長期離脱者が多く、最多勝のタイトルを獲得したエスピノーザもこのオフに流出の可能性があるなど、来年の陣容は不透明だ。昨年は上位3枠を高校生投手に割いたぶん、今年はバランスを取っていきたい。
 

 一方、野手は太田椋と紅林弘太郎の若い二遊間がレギュラーの座を固め、扇の要の捕手のポジションには堀柊那が一軍出場機会を増やした。麦谷祐介、横山聖哉、内藤鵬と近年ドラフト上位で獲得した選手も控えているが、層を分厚くするためにもセンターラインで既存選手の競争相手となるような選手をドラフトでは獲得したい。

  1年目から100イニングを投げられるような投手がいればそれに越したことはないが、近年のNPBのレベルでは簡単ではないことを鑑みると、1位での入札には宮城や山下が完全復活するであろうタイミングに高いパフォーマンスを発揮できる投手を指名したい。

 川尻啓人(亜細亜大)は直近では強打の国学院大を相手にノーヒットノーランを達成、常時150キロを超えるストレートでカウントを投手優位に作れるピッチングが魅力だ。大学時代は怪我もありプロ1年目からフル稼働を期待するのは難しいが、変化球の精度向上など課題をつぶしていけば2年後には右の柱になる力がある。同じ亜細亜大出身の九里亜蓮が在籍しているのも心強いポイントだ。
 
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