MLBでは現地12月1日に現行の労使協定が失効するため、新たな内容についてオーナー側と選手会が協議を行なっている。最大の争点の一つが、サラリーキャップ制度の導入だ。
米誌『Sports Illustrated』ドジャース版によると、オーナー側は今季終了後に、2億5830万ドル(約408億円)のサラリーキャップ(上限)と1億8020万ドル(約285億円)のサラリーフロア(下限)を2028年シーズンから導入する案を提出。当初の提案から譲歩した内容となっているが、選手会の答えは『ノー』。今冬のロックアウト(球団側による施設締め出し)が現実味を帯びている。
もしサラリーキャップ制度が導入されれば、多額の資金を投じてスター選手を獲得し強豪チームを作り上げてきた球団は、大きな変化を強いられる。2026年の総年俸を確認すると、12球団は選手への支出を増やす必要があり、逆に8球団は減らす必要がある。
後者の筆頭がロサンゼルス・ドジャースだ。同誌は「何らかの形で方針転換を迫られる可能性が高い」と主張。対象となる総年俸の計算や既存契約の扱いなど不確定要素はあるものの、単純に26年の総年俸で考えると、ドジャースは8080万ドル(約128億円)削る必要があると示唆した。また、サラリーキャップ制度が導入されなかったとしても、何らかの形で総年俸に制限がかかるのは避けられないと続けている。
さらにロックアウトがもたらす影響についても懸念の声が挙がっている。3月までに新協定を締結すれば、1995年以来となるロックアウトによるシーズン短縮は回避できるが、問題はそれだけではない。特にドジャースにとっては、来季新たにレギュラー候補としての活躍が期待されている若手外野手ホスエ・デポーラへの悪影響が危惧されている。
米スポーツ専門メディア『The Athletic』のケイティ・ウー記者は、21歳のライジングスターにとってロックアウトが「大きな障害になる」と主張。通常であれば、オフシーズンの間に、主力として活躍するための守備力改善などのトレーニングを球団コーチとともに行なえるはずだが、ロックアウト下ではそれが不可能に。球団施設すら使用できなくなるため、デポーラは個人で開幕までにメジャークラスの守備力に仕上げなければいけない。これは急成長する段階にある選手にとっては大打撃だ。
現在のオーナー側の提案では、スター選手のサラリーが減少する一方で若手、中堅選手には一定の恩恵があると見られる。様々な要因が絡み合い、例年とは異なるストーブリーグの動きが予想される中、ドジャースは“良い冬”を過ごせるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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米誌『Sports Illustrated』ドジャース版によると、オーナー側は今季終了後に、2億5830万ドル(約408億円)のサラリーキャップ(上限)と1億8020万ドル(約285億円)のサラリーフロア(下限)を2028年シーズンから導入する案を提出。当初の提案から譲歩した内容となっているが、選手会の答えは『ノー』。今冬のロックアウト(球団側による施設締め出し)が現実味を帯びている。
もしサラリーキャップ制度が導入されれば、多額の資金を投じてスター選手を獲得し強豪チームを作り上げてきた球団は、大きな変化を強いられる。2026年の総年俸を確認すると、12球団は選手への支出を増やす必要があり、逆に8球団は減らす必要がある。
後者の筆頭がロサンゼルス・ドジャースだ。同誌は「何らかの形で方針転換を迫られる可能性が高い」と主張。対象となる総年俸の計算や既存契約の扱いなど不確定要素はあるものの、単純に26年の総年俸で考えると、ドジャースは8080万ドル(約128億円)削る必要があると示唆した。また、サラリーキャップ制度が導入されなかったとしても、何らかの形で総年俸に制限がかかるのは避けられないと続けている。
さらにロックアウトがもたらす影響についても懸念の声が挙がっている。3月までに新協定を締結すれば、1995年以来となるロックアウトによるシーズン短縮は回避できるが、問題はそれだけではない。特にドジャースにとっては、来季新たにレギュラー候補としての活躍が期待されている若手外野手ホスエ・デポーラへの悪影響が危惧されている。
米スポーツ専門メディア『The Athletic』のケイティ・ウー記者は、21歳のライジングスターにとってロックアウトが「大きな障害になる」と主張。通常であれば、オフシーズンの間に、主力として活躍するための守備力改善などのトレーニングを球団コーチとともに行なえるはずだが、ロックアウト下ではそれが不可能に。球団施設すら使用できなくなるため、デポーラは個人で開幕までにメジャークラスの守備力に仕上げなければいけない。これは急成長する段階にある選手にとっては大打撃だ。
現在のオーナー側の提案では、スター選手のサラリーが減少する一方で若手、中堅選手には一定の恩恵があると見られる。様々な要因が絡み合い、例年とは異なるストーブリーグの動きが予想される中、ドジャースは“良い冬”を過ごせるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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