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MLB

【速報】バーランダーが史上6人目となる3度目のノーヒッター!

スラッガー編集部

2019.09.02

36歳とは思えぬ圧倒的なピッチングで3度目のノーヒッターを達成したバーランダー。(C)GETTY IMAGES

36歳とは思えぬ圧倒的なピッチングで3度目のノーヒッターを達成したバーランダー。(C)GETTY IMAGES

 MLBを代表する好投手ジャスティン・バーランダー(アストロズ)が、現地9月1日のブルージェイズ戦で自身3度目のノーヒッターを達成した。 試合開始前の時点でリーグベストの防御率2.69をマークしていたバーランダーは、この日も好調。初回、2番のケバン・ビジオに四球を与えたものの、それ以降は力強い投球で相手打線を牛耳り続けた。

 一方、ブルペンゲームで臨んだブルージェイズも強力アストロズ打線を封じ、試合は0対0のまま終盤に入る。迎えた9回表、アストロズは8月22日にメジャーデビューを果たしたばかりの新人エイブラハム・トロが値千金の先制2ラン。9回裏、マウンドに上がったバーランダーは先頭のブランドン・デュルーリーをショートゴロ、続くリース・マグワイアをスライダーでこの日14個目三振に仕留めた。敵地のファンからも声援を浴びる中、最後は新人ボー・ビシェットJr.をフルカウントから97.9マイルの三塁ゴロに打ち取った。120球を投げて14の三振を奪い、許した走者は四球のビジオのみという「準完全試合」だった。
 奇しくもトロントは、タイガース時代の11年に初めてノーヒッターを達成した地でもある。ビジターとして、同じ球場で複数回のノーヒッターを達成したのは今回が史上初の偉業だった。

 もっとも、当時のバーランダーと今のバーランダーは違うピッチャーと言っていい。「2011年のノーヒッターは、若い頃の自分の集大成だった」。試合後、本人は語った。「13、14年は怪我に苦しまされた。そこからカムバックするのは簡単なことじゃなかった。俺が人の見えないところでどれだけ努力してきたか、家族は知っている。今回(のノーヒッター)は一番誇りにできるね」

 ノーヒッターを3度以上達成したのはラリー・コーコラン、サイ・ヤング、ボブ・フェラー、サンディ・コーファックス、ノーラン・ライアンに次いで史上6人目。このうち、1800年代に活躍したコーコラン以外の5人は殿堂入りを果たしている。以前から「殿堂入り有力」と言われていたバーランダーだが、今回の偉業で将来のクーパーズタウン入りはかなり有望になったと言えるだろう。
 
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