5月14日現地時間、MLBコミッショナーのロブ・マンフレッドはCNNのインタビューで新型コロナウイルスが球界に及ぼす影響や開幕へ向けての見通しについて語った。
12日から始まった選手会との会合で、まず俎上に載せられたのが新型コロナウイルスに対する選手の安全保障。ダルビッシュ有(シカゴ・カブス)やショーン・ドゥーリトル(ワシントン・ナショナルズ)ら多くの選手から健康面への不安が上がっているが、マンフレッドは「安全に野球ができるようになると多くの選手を説得できるはず」と自信を見せている。
再開にあたってのプロトコル(実行への議案書)は80ページにも及び、チャーター便での移動の仕方や飛行機の清掃内容、選手とスタッフの接触を減らすといった多岐にわたる内容となっているという。また、選手が1週間に複数回PCR検査を受けられる体制を整える準備もあるという。
一方で、「もし選手たちが健康面や機構の安全策に疑問を持っているならば、彼らにプレーを強制することはない。準備が整うまで我々は待つつもりだ」と選手側への配慮も見せている。
しかし、安全面の課題をクリアしたとしても、MLB機構/オーナー側と選手側にはもう一つ解決すべき難題がある。金銭面だ。先のオーナー会議で、「全球団の収入の少なくとも48%を選手に分配する」という案が承認された。
しかしこれに対し、選手会はサラリーキャップ制にあたると反発しており、2018年サイ・ヤング賞投手のブレイク・スネル(タンパベイ・レイズ)は、ただでさえ今季年俸が減少しているにもかかわらず、さらなる減額となれば投げたくないと憤っている。
インタビューにおいてマンフレッドは最後にこう語った。「もしシーズンが中止となれば、オーナー側の損失額は4000億ドル(約4820億円)が見込まれる」。
何とか開幕に持っていきたいオーナー側と、健康面への不安や金銭条件に難色を示す選手たち。果たして両者は妥協点を見いだせるだろうか。
構成●SLUGGER編集部
【PHOTO】開幕へ不安の声を上げたダルビッシュ有。彼の投球を見る日はいつになるだろうか
12日から始まった選手会との会合で、まず俎上に載せられたのが新型コロナウイルスに対する選手の安全保障。ダルビッシュ有(シカゴ・カブス)やショーン・ドゥーリトル(ワシントン・ナショナルズ)ら多くの選手から健康面への不安が上がっているが、マンフレッドは「安全に野球ができるようになると多くの選手を説得できるはず」と自信を見せている。
再開にあたってのプロトコル(実行への議案書)は80ページにも及び、チャーター便での移動の仕方や飛行機の清掃内容、選手とスタッフの接触を減らすといった多岐にわたる内容となっているという。また、選手が1週間に複数回PCR検査を受けられる体制を整える準備もあるという。
一方で、「もし選手たちが健康面や機構の安全策に疑問を持っているならば、彼らにプレーを強制することはない。準備が整うまで我々は待つつもりだ」と選手側への配慮も見せている。
しかし、安全面の課題をクリアしたとしても、MLB機構/オーナー側と選手側にはもう一つ解決すべき難題がある。金銭面だ。先のオーナー会議で、「全球団の収入の少なくとも48%を選手に分配する」という案が承認された。
しかしこれに対し、選手会はサラリーキャップ制にあたると反発しており、2018年サイ・ヤング賞投手のブレイク・スネル(タンパベイ・レイズ)は、ただでさえ今季年俸が減少しているにもかかわらず、さらなる減額となれば投げたくないと憤っている。
インタビューにおいてマンフレッドは最後にこう語った。「もしシーズンが中止となれば、オーナー側の損失額は4000億ドル(約4820億円)が見込まれる」。
何とか開幕に持っていきたいオーナー側と、健康面への不安や金銭条件に難色を示す選手たち。果たして両者は妥協点を見いだせるだろうか。
構成●SLUGGER編集部
【PHOTO】開幕へ不安の声を上げたダルビッシュ有。彼の投球を見る日はいつになるだろうか