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検査では陰性だったのに…ブレーブスの主砲が新型コロナ感染。元サイ・ヤング賞左腕はシーズン不参加へ

SLUGGER編集部

2020.07.05

フリーマンは昨年、自己最多の38本塁打を放ってシルバースラッガー賞を受賞した。(C)Getty Images

 7月下旬の開幕へ向け、全30球団がそれぞれの本拠地球場でトレーニングを再開したMLB。だが、ショッキングなニュースが次々と飛び込んできた。

 4日(現地時間)、オールスター選出4度を誇るアトランタ・ブレーブスの一塁手フレディ・フリーマンが新型コロナウイルスに感染していたことが発覚。すぐにチームから離脱した。

 MLBは先だって選手、スタッフ合わせて3185人を対象にした呼吸機能検査の結果を発表。陽性反応が出たのは1.2%(選手31人、スタッフ7人)だけで、フリーマンもこの時は陰性だっただけに、関係者の間では不安が高まっている。

 チェルシー夫人のインスタグラムへの投稿によれば、フリーマンは「これまで一度も病気にかかったことがないような人」で、自宅隔離期間中の4ヵ月は「スーパーにも外食にも一度も行かなかったし、友人にも会っていなかった」とのことだが、それでもコロナを避けることはできなかったようだ。
 このように選手の間でも感染リスクが高まる中、元サイ・ヤング賞に輝いた実績を持つデビッド・プライス(ロサンゼルス・ドジャース)が今シーズンの不参加を表明した。

 プライスは今年1月にムーキー・ベッツとともに大型トレードでドジャースに加わったばかりだったが、ツイッターで「家族、球団と話し合いを重ねた結果、プレーしないことが自分自身と家族の健康にとって最善であること決断した」と表明。これにより、今季年俸1100万ドル(約11億8200万円)を破棄することになった。

 シーズン不参加を表明したのはプライスが6人目。プライス以外にも、妻が妊娠中のマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)や、バスター・ポージー(サンフランシスコ・ジャイアンツ)ら超大物選手がシーズン参加への不安を口にしており、今後も追随する選手が出てくる可能性が高い。

 選手会とオーナー側の交渉がもつれ、何とか開幕にこぎつけたと思ったら、今度は国内での新型コロナウイルスが再び急増。MLBはこの難局を打開できるのだろうか。

構成●SLUGGER編集部

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