秋山翔吾(シンシナティ・レッズ)は8月2日現地時間、敵地で行われたデトロイト・タイガース戦に「1番・レフト」で先発出場。3打数1安打1四球1打点の活躍を見せ、チームの勝利に大きく貢献した。
まさにリードオフ・ヒッターの働きを果たした。前日に雨天中止となって組まれたダブルヘッダーの第1戦に1番で出場した秋山は、初回の第1打席は2ストライクに追い込まれるも、その後はボールをしっかり見極めて四球で出塁。続く2番、主砲ニック・カステヤノスに一発が飛び出して先制のホームを踏んだ。
第2、3打席は連続三振に打ち取られるも、それぞれ6球、4球と相手投手に球数を投げさせる粘り強い打席を見せる。そして“最終”7回に第4打席が回ってきた。8月からMLBは、新型コロナウイルスによる試合延期などでダブルヘッダーが増え、選手の負担が嵩むことを考慮し、ダブルヘッダーの試合は7回制を採用している。この試合が特別ルール適応第1号となったわけだ。
果たして秋山は3対3で迎えた7回、無死一、三塁の場面で打席に立つと、0―1からの外角の速球を引っ張った打球は、狭い一二塁間を抜けてライト前ヒットに。開幕戦にて代打で記録したメジャー初打点以来となるタイムリーとなり、チームも秋山の決勝打で変則ダブルヘッダーを4対3で制した。
構成●SLUGGER編集部