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「レスターにつなげたかった…」ダルビッシュのコメントにカブスファンが感涙した理由とは?

SLUGGER編集部

2020.10.03

悔しい結果となってしまった今日のダルビッシュだが、ファンからの支持はむしろ上昇したようだ。(C)Getty Images

悔しい結果となってしまった今日のダルビッシュだが、ファンからの支持はむしろ上昇したようだ。(C)Getty Images

 10月3日(現地)、マーリンズとのワイルドカード・シリーズ第2戦に先発したダルビッシュ有(カブス)は6.2回2失点で降板。チームは0対2で敗れてポストシーズン敗退が決まり、カブスの2020年シーズンは幕を閉じることとなった。

 シカゴのファンが敗戦のショックに打ちひしがれる中、試合後のダルビッシュのコメントに注目が集まっている。

「今はすごく悲しいです。今日の目標は(ジョン・)レスターにもう1回リグリー(・フィールド)で先発する機会を与えることだったからです。それが達成できなくて、とてもがっかりしています」

 実は、第3先発予定のレスターは今季が6年契約の最終年。18年に最多勝を獲得するなどエースとしてチームを牽引し、16年にはチーム108年ぶりのワールドシリーズ優勝にも貢献した功労者だが、オフにFAとなって他球団に移籍する可能性が高いと見られている。「何とか今日勝って、せめてレスターに本拠地リグリー・フィールドでもう一度投げてもらいたい」。ダルビッシュはそう思ってマウンドに立っていたのだった。
 
 7回2死から2点を奪われて負け投手にはなったダルビッシュだが、試合を見ていたファンなら分かるように、投球内容はほぼ文句のつけようのないものだった。敗戦の原因はむしろ打線で、特にアンソニー・リゾー、クリス・ブライアントら2~5番の中軸が12打数0安打。第1戦も含めると25打数1安打で、これでは2試合で1点しか奪えなかったのも当然。その事情を知っているカブスファンからは、ダルビッシュの熱い思いへの支持とともに同情の声が多く集まった。

「ダルビッシュはしっかり役目を果たした。敗戦の責任を負うべきじゃない」「君が申し訳なく思う必要はない。反省するべきはブライアント、リゾー、(ハビア・)バイエズだ」「2点取ることすらできないならピッチャーの責任じゃない」「17イニング無失点に抑えるくらいじゃないと勝てなかった」

 レスター以外にも、ブライアントやリゾーら16年の世界一メンバーにもトレードなどの噂が出ている。23年まで契約が残っているダルビッシュは「安泰」だが、激動のオフシーズンがカブスを待ち受けているのかもしれない。

構成●SLUGGER編集部

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