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ロッテ・澤村拓一にメジャーが熱視線!? 「トレード後の復活や実績は移籍に有利になる」と現地メディアが分析

THE DIGEST編集部

2020.10.27

ロッテの豪腕にメジャーが注目!? 10年前に渡米の噂はあったが……。※写真は今春 写真:滝川敏之

 ワールドシリーズも残り2試合に迫り、いよいよストーブリーグが賑わいを見せる季節が来ている。そんな中で、日本球界の一人のリリーバーをメジャー球団が注目しているとの報道が入ってきた。

 移籍情報を取り扱う最大手メディア『MLBトレード・ルーマーズ』は現地時間26日、「ヒロカズ・サワムラにメジャー複数球団が関心を寄せている」との記事を寄稿。そう、今年9月に巨人からロッテへトレード移籍した、元セーブ王の剛球投手である。

 同サイトは「日本人右腕ヒロカズ・サワムラは、早い段階から複数のMLB球団から関心を寄せられていた。32歳のリリーバーがメジャー移籍に前向きかは不確かではあるものの、9年目のベテランはNPBで多くのメジャースカウトの前で投げてきた」とし、「彼はこの冬に無制限FA(澤村は今年海外FA権を取得)になるので、ポスティングシステムの対象にはならない」という移籍金のネックのなさも、ポイントになると記述した。
 
 そして、今季巨人では低調だったが、ロッテへトレードされて以降は復調し、14.2回で2失点、19奪三振とデータ面でも後押し、「今季序盤の不調は多くのメジャー球団にとって危険信号になっていた可能性はあったが、もし本人がメジャー球団と契約を望むなら、トレード後の復活や実績は移籍に有利に働くはずだ」と評価した。

 もちろん、澤村がメジャー移籍を希望しているかどうかは定かではないため、明確な契約条件に関しては掲載していないものの、NPBからメジャーに移籍したリリーフ投手の契約状況として、2017年オフに西武からポスティングを経由してサンディエゴ・パドレスと2年380万ドル(約4億円)で合意した牧田和久(現・楽天)や、昨オフにトロント・ブルージェイズと1年100万ドル(約1億500万円)の契約を結んだ元阪神のドリス、18年オフに1年100万ドルで広島からブルワーズへ移籍したジャクソンの名前を挙げている。

 プロ野球は昨日にドラフト会議が行われて大変な盛り上がりを見せたが、10年前に澤村自身も"運命の瞬間"を経験している。同年のドラフトでは屈指のピッチャーと評価されており、普通であれば競合していた可能性が高かったが、澤村は巨人以外が指名した際はメジャー球団との契約を示唆しており、結果的に単独指名となった過去がある。

 紆余曲折を経て、10年後のオフにメジャー移籍の噂が報じられたというのも、なんだか不思議なものを感じるが…。

構成●THE DIGEST編集部
 
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