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プロ野球

実は大当たりだった「外れ外れ1位」の選手たち。山田哲人のほかにも豊富な人材が

筒居一孝(SLUGGER編集部)

2020.10.28

斎藤(左下)ほかの外れ外れ1位で大活躍した山田(右)のように、木澤(左上)もスターになってくれるかも? 写真:大友良行(木澤)、徳原隆元(斎藤)、金子拓弥(山田)

斎藤(左下)ほかの外れ外れ1位で大活躍した山田(右)のように、木澤(左上)もスターになってくれるかも? 写真:大友良行(木澤)、徳原隆元(斎藤)、金子拓弥(山田)

 26日に行われたプロ野球ドラフト会議で、ヤクルトファンはため息を漏らしたことだろう。1巡目で早川隆久(早稲田大)に入札するも、当たりクジは楽天にさらわれた。さらに、外れ1位で指名した鈴木昭汰(法政大)もロッテとの競合となり、ここでもクジを外してしまった。

 しかし、落胆することはない。外れ外れ1位で指名した木澤尚文(慶応大)は、最速155キロを誇る六大学屈指のドクターK。今や新人王へまっしぐらの大活躍を見せている森下暢仁(広島)に憧れているといい、実際にフォームもそっくりだ。即戦力として貢献してくれる可能性は十分ある。

 しかも、ヤクルトは過去にも外れ外れ1位で大当たりを引いた実績もある。2010年の山田哲人だ。最初に指名した斎藤佑樹(早稲田大)は、日本ハム、ロッテ、ソフトバンクとの4球団競合。クジを引く順番は最初だったにもかかわらず外してしまった。続いて指名した塩見貴洋(八戸学院大)も楽天との一騎打ちの末外したが、オリックスとの競合だった山田は、3度目の正直で見事に当たりを引き当てた。プロ入り後の山田が斎藤や塩見を上回るどころか、史上最高の二塁手と呼ばれるほどの活躍を見せているのは周知の事実である。

 そもそも、”ハズレ”が2回もつくわりに、外れ外れ1位で指名された選手には意外と当たりが多い。井端弘和との“アライバコンビ”として活躍し、2000本安打も達成した荒木雅博も、実は外れ外れ1位。1995年のドラフトで、中日はまず福留孝介(PL学園/現阪神)を指名したが7球団競合となり、抽選で外した。続いて東海大相模高の超高校級捕手・原俊介を指名するも、これも巨人と重複して当たりを引けず。最後に指名したのが荒木だった。
 
 プロ入り当初はなかなか芽が出ず、一時は左打ちにも挑戦した荒木だったが、血のにじむような猛練習の結果、球界を代表する二塁手へと成長した。ちなみに福留は、当たりクジを引いた近鉄への入団を拒否し、社会人の日本生命を経て、98年のドラフトで中日へ逆指名入団。クジを外したにもかかわらず、中日は結果的に福留と荒木を“両取り”することになった。

 ここまで幸運な事例は例外としても、他にも“外れ外れの当たり”は多い。16年ドラフトで、DeNAが柳裕也(中日)と佐々木千隼(ロッテ)の抽選を外した後に指名した濵口遥大は、翌17年はルーキーで唯一開幕一軍入りを果たし、10勝を挙げて新人特別賞を受賞した。

 また、18年ドラフトで阪神が外れ外れ1位で指名した近本光司も、ルーキーイヤーにセ・リーグ新人安打記録を樹立し、盗塁王も獲得する大活躍で同じく新人特別賞に輝いた。この年はパ・リーグでも、やはり外れ外れ1位の甲斐野央(ソフトバンク)が65試合に登板して26ホールド。日本シリーズでも好投し、プレミア12でも日本代表に選ばれるほどの活躍を見せている。

 複数球団が競合した注目選手も、外れ外れの選手も同じドラフト1位。本当の勝負はプロに入ってからだ。早川や木澤も含め、今年のドラフトで1位指名された12人の選手がどのようなキャリアを送るのか楽しみでならない。

文●筒居一孝(SLUGGER編集部)

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【動画】将来はヤクルトのスターに?慶應のドクターK・木澤の快投

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