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プロ野球

「締まったと言われるようになった」西武ドラ1、渡部健人の“シェイプアップ“は順調!キャンプでは「山川選手に聞いてみたい」

白鳥純一

2021.01.21

右肩を負傷している渡部だが、キャンプでは「肩の状態次第で、1軍合流もあり得る」という。写真:白鳥純一

右肩を負傷している渡部だが、キャンプでは「肩の状態次第で、1軍合流もあり得る」という。写真:白鳥純一

 埼玉西武ライオンズの2021年新入団選手11名(ドラフト4位の若林楽人は欠席)が20日、メットライフドーム1塁側の「トレイン広場」に登場。昨年末に、この場所に搬入された西武鉄道101系車両に、ラッピングの仕上げ作業を行なった。

 まずはドラフト2位の佐々木健、3位の山村崇嘉、5位の大曲錬の3名が、それぞれ車体横に「隠れレオ」と「隠れライナ」をラッピング。続けて、ドラフト1位の渡部健人が、運転席に球団公式マスコットのレオのラッピングを施し、車両は完成した。「細かい作業はものすごく苦手なので、空気を入れないように貼るのは難しかった。完成できてよかった」と、渡部は感想を語っている。

 この日のラッピング完成を受けて、車両の名称が「L-train 101」(エルトレイン いちまるいち)に決定したことや、株式会社トミーテックと協業で、この車両の「鉄道コレクション」(鉄道模型)が発売されることも併せて発表された。

 今年3月に大規模なリニューアル工事を終えるメットライフドーム。2月1日からはキャンプも始まり、イベントに参加した新人選手たちが、新球場でプレーをする日も間近に迫っている。
 
 昨年11月に右肩を負傷したドラフト1位の渡部は、この日のイベント前に行われた新人合同練習で、20メートルほどの距離でキャッチボールを実施。「肩の状態が良かったこともあり、6~7割ほどの力で慎重に投げました。思った以上に仕上がってきていると思う。トレーナーとも相談しながら、徐々に距離を伸ばしていきたい」と、順調な回復をアピールした。

 肩を負傷した影響もあり、渡部のキャンプは2軍スタートが決まっているが、室内練習場では連日マシン打撃に取り組んでおり、ドラフト指名時から6キロ増え、現在は体重118キロという身体のシェイプアップも進めているところだ。「打撃は100%に近い仕上がりですが、肩の状況もあるので、焦らずにしっかり準備してキャンプに臨みたい。(体重は)変わっていませんが、『締まった』と言われるようになりました。『キャンプは運動量が違うから、痩せると思う』と球団からも言われている。このまま継続していきたい」という本人の言葉通り、キャンプへの準備は着実に進んでいるようだ。

 キャンプでは、「肩の状態次第で、1軍合流もあり得る」と言われていることについて問われると、「打撃を鍛えて、一軍に上がりたい。もし一軍に上がれたら、山川選手に『打球をどういう風に打球飛ばすか』や、『どのような心構えで打席に立つか』を聞いてみたい」と、渡部はルーキーイヤーの意気込みを語った。

 西武は、3月26日に改修工事を終えたメットライフドームで行われるオリックスバファローズ戦で、2021シーズンの開幕を迎える。この日のイベントに参加した新人選手たちがグラウンドで見せる躍動を今から期待したい。

取材・文●白鳥純一(フリーライター)

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