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鈴木誠也は「来オフFA市場で最も需要のある選手の一人」。敏腕記者は83億円以上の大型契約を予想!?

THE DIGEST編集部

2021.01.24

日本屈指のスラッガー、鈴木は日本人メジャーリーガーの評価を一変させる実力があるとの声も。写真:田中研治

 昨年はダルビッシュ有と前田健太がそれぞれサイ・ヤング賞投票2位に入るなど大活躍した一方で、野手の活躍はいまひとつだった。これまでの日本人メジャーリーガーの歴史を見ても、イチローという別格の存在を除けば、成功度は「投手>>>>野手」という図式が成り立つだろう。

 しかし今、メジャーリーグが最も注目している日本人選手は野手である。その名前は広島が、日本が誇る4番・鈴木誠也である。
 
 アメリカスポーツメディア『ジ・アスレティック』でサンフランシスコ・ジャイアンツを担当しているアンドリュー・バーガーリー記者は現地時間22日、将来のジャイアンツに関してファンからの質問に回答する形式の記事を寄稿。「ジャイアンツの次の大型契約は何だと思いますか? 今年でも、来年でも、近い将来のいずれでもいいです(私が考えているのは、8000万ドル以上の契約です)」とする質問に、バーガリー氏は「セイヤ・スズキ」の名前を挙げたのだった。
 
 同氏はまず、鈴木が今オフにポスティングされれば、「FA市場で最も需要のある選手の一人」だと力説。その理由として「2022年の開幕日で27歳。FA選手として若いほうであり、野手は30歳前後がピークを迎えるという考え方からすと、大きな魅力になる」とした。

 そして、鈴木のプレーについては、「パワーとスピードがある。彼は出塁マシーンだ。ユウキ・ヤナギタがソフトバンクと契約を延長してしまった今、彼が、イチロー以来、最もインパクトを与える日本人野手になることは確実だ」と絶賛。最後に、「(打線の弱い)ジャイアンツにとってスズキは完璧にフィットし、見るのがとても楽しい選手でもある」として、ポスティングとなれば、ジャイアンツは獲得に乗り出すべきだと評している。

 質問者の8000万ドル(約83億円)以上の選手という条件付きで、バーガーリー記者が挙げたのが鈴木だということは、もし来オフにポスティングされるとすれば、超大型契約を結ぶ可能性があるということだ。

 また、鈴木に関しては他の記者も称賛の声を送っている。例えば、『MLBネットワーク』の解説も務める、ツイッターのフォロワー数33万人超のジョン・モロシ記者は「MLBファンの皆さん、この名前を憶えておきましょう。セイヤ・スズキはいつかメジャーでスターになる存在です」とコメントするなど、昨年に日本プロ野球史上5人目の「5年連続打率3割&25本塁打」を達成した強打者の評価は本当に高い。


 今オフに鈴木誠也はメジャー挑戦するのか。それはカープファン、日本野球ファンのみならず、アメリカも注目することになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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