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MLB

「投打に渡って良い状態」と絶賛!米メディアが大谷翔平の“二刀流”復活に期待「速球のスピードも大幅に上昇」

白鳥純一

2021.03.03

投打に渡る活躍が期待される大谷。この春季キャンプでの練習内容には現地でも注目度が上がっている。 (C) Getty Images

投打に渡る活躍が期待される大谷。この春季キャンプでの練習内容には現地でも注目度が上がっている。 (C) Getty Images

 メジャー挑戦4年目のシーズンに“二刀流”の復活を目指す、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平には、米紙も期待を寄せているようだ。

 現地時間3月1日に行なわれたホワイトソックスとのオープン戦で、2番DHで出場した大谷は2安打を記録。そのパフォーマンスについて、地元紙『THE ORANGE COUNTRY』は、『ホワイトソックスと引き分けたエンジェルスのショウヘイ・オオタニが、良いスタートを切る』という見出しを打ち、本人のコメントとともに、その充実ぶりを紹介している。

「OPSが.657、打率.190に終わった昨シーズンの終了後に、フォームの大規模な改造を行ったオオタニは、この日の試合後、『本来の状態に戻りつつあり、良いスイングができると思う。今は気分が良い』と通訳を介して語った」

 また『MLB .Com』のレット・ボルリンジャー記者も、試合結果と合わせて、新たな打撃フォームについて言及した。

「2019年10月に行った左膝の手術の影響で、昨シーズンは、その左膝が逃げる打撃フォームだった。だが、今は、打席で左足が動かないようにすることを重視して、練習に取り組んでいる。ホワイトソックス戦で見せたスイングは、昨シーズンよりもはるかに良い状態だった」

【動画】二刀流復活への期待が高まる! 大谷翔平のブルペン投球シーンはこちら
 同記事内では、27日に行なわれた練習で実践登板(ライブBP)した“投手・大谷”についても、「エンジェルスの『二刀流スター』のショウヘイ・オオタニは、100mph(161キロ)を記録するなど好印象を残した」と紹介している。

 大谷に対する投打における期待は高る一方だが、アメリカの放送局『CBS』が「春季キャンプ開始後初の週末、最も注目すべきは試合ではなく、土曜日にエンジェルスのバックフィールドで行なわれたオオタニの投球だった」と報じるなど、とりわけ投手としての復活に対する注目度の高さをうかがわせた。

「35球を投げたオオタニの速球は時速100マイル(約161キロ)を記録。彼が最後に行なった投球練習で記録した97マイルから大幅に上昇した。昨年のメジャーリーグで、彼が投じた80球のうち、97マイルに至ったのは、たったの1球のみ。それを考えると、オオタニがトミー・ジョン手術からのピッチングの感覚を取り戻そうとしていた昨シーズンよりも、現在の方が良い状態に見えるのは当然だ」

 さらに同メディアは、「オオタニの『二刀流』は魅力的だ。新型コロナウイルスの影響により満足な調整が出来なかった昨シーズンとは異なり、順調な調整を進められている。これは、オオタニ“投手”にも好影響を与える可能性がある。怪我をする前は、10回試合に先発し、防御率3.31 ERA、1.16 WHIP、11.0 Kという記録だったことを覚えておいてほしい」と、期待を寄せる内容で特集を締めくくった。

文●白鳥純一(フリーライター)
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