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「偉大なる未知の存在」ダルビッシュ、”デビュー戦”2回4K好投に地元紙が絶賛!

THE DIGEST編集部

2021.03.08

新天地での最初のマウンドはさすがの快投を披露。指揮官も地元紙も賛辞の言葉を送った。(C)Getty Images

新天地での最初のマウンドはさすがの快投を披露。指揮官も地元紙も賛辞の言葉を送った。(C)Getty Images

 サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有は現地時間3月7日、アリゾナ州ピオリアで行われたカンザスシティ・ロイヤルズとのOP戦で新天地“デビュー”を果たし、2イニング(28球)を無四球1安打4奪三振、無失点の好投を見せ、仕上がりぶりをアピールした。

 昨シーズンに日本人史上初となる最多勝を獲得し、サイ・ヤング賞投票で自身2度目の2位に入ったダルビッシュは、12月末にシカゴ・カブスからパドレスへと電撃トレードされることになった。そしてこの日がパドレスでの初陣となったわけだが、そのピッチングに賛辞の声が集まっている。

「偉大なる未知の存在」と仰々しく形容したのは、地元紙『サンディエゴ・トリビューン』だ。同紙はまず、ダルビッシュが打てない理由は11種類に及ぶ変化球でも、この日最速の96マイル(約154キロ)の速球でも、打者のタイミングを幻惑させる脚のあげ方のずらしでもなく、「次に何が来るのかまったく予想できないこと」と説明した。
 
 いわく、敵将のマイク・マシーニー監督はダルビッシュ対策として“変化球”狙いを指示したところ、「こんな言い方があるとすればだが、“卑怯な96マイル”にうちはやられた」と、ダルビッシュに打者の思考を見抜かれてストレートに対応できなかったことを吐露したという。それでも、この日投げた28球ではスライダーやスプリッターをはじめ“たった”7種類の変化球も駆使しており、さまざまな意味で相手の読みを外した投球センスに驚きを隠せなかったようだ。

 また、パドレスのティングラー監督もダルビッシュの投球に舌を巻いた。ティングラー監督は2012~17年、ダルビッシュがテキサス・レンジャーズに在籍していた際にGМ補佐を務めていたこともある旧知の仲。同氏は「ストレートを決め球に使う日もあれば、カウントを取る球に使う日もある。引き出しの数が多いから、彼への対策を練るのは難しいんだよ。毎回、違った引き出しを使える。どんどん進化し、打者の予測を超えていく姿を、これまでも見てきたよ」と目を細めた。

『サンディエゴ・トリビューン』の他にも、『FOXスポーツ』のパドレス番レポーター、ボブ・スキャンラン氏は「パドレスでのデビュー戦でダルビッシュはかなり良く見えた。2イニング、4奪三振、素晴らしい速球の伸びと素晴らしい全球種の制球力。これ以上を求めることはできない」と称賛するなど、新天地の“つかみ”は完璧と呼んでもよさそうである。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】ダルビッシュが“デビュー戦”で4Kの快投! 154キロ速球、スプリッターと切れ味抜群
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