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初の開幕投手を務めた前田健太は4.1回を2失点。味方の失策で勝ち投手の権利を得られず降板

SLUGGER編集部

2021.04.02

昨季はサイ・ヤング賞投票2位に入る快投で、初の開幕投手を射止めた前田だが、毎回のように出塁を許し、5回途中で降板となった。(C)Getty Images

 現地時間4月1日、ツインズの前田健太がブルワーズとの開幕戦に先発し、4.1回を2失点でマウンドを降りた。

 自身初の開幕投手としてマウンドに上がった前田は初回、まずは先頭から2者連続三振。3番クリスチャン・イエリッチもセカンドゴロに打ち取って、三者凡退と上々の立ち上がりを見せた。

 2回は4番アビザイル・ガルシアにレフト前への初安打を打たれる。続く5番トラビス・ショウにもショートへの内野安打を許し、ノーアウト一、二塁のピンチを招くも、ここからは粘りのピッチング。ロレンゾ・ケイン、オマー・ナルバエズ、ルイス・ウリアスの3人をいずれも凡フライに打ち取ってピンチを切り抜けた。
 
 ツインズ打線は直後の3回表、5番マックス・ケプラーのタイムリーなどで2点を先制する。援護をもらった前田だが、反撃の意気上がるブルワーズに攻め立てられる。一死から1番コルテン・ウォンに鮮やかなライト前ヒットを打たれ、3番イエリッチには死球。4番ガルシアの打ち取ったはずの当たりも三塁のルイス・アライズが取り損ね、二死満塁となってしまう。

 5番トラビス・ショウに対しては外角を中心に攻めるも、8球粘られた末に押し出し四球を与えた。さらに、6番ロレンゾ・ケインも粘ってフルカウント。だが7球目は得意のスライダーを上手く打たせ、内野ゴロに打ち取って最少失点にとどめる。続く4回表の攻撃で打席に立った前田は、シングルヒットで出塁したアンドレルトン・シモンズを犠牲バントで二塁まで進め、追加点につなげた。これで多少は楽になったか、4回裏は二死一、二塁のピンチを招くも無失点に抑えた。

 だが、3番イエリッチから始まる5回に不運が待っていた。イエリッチにヒットを許した後、ガルシアを三振に打ち取り、続くショウの当たりは一塁へのゴロ。余裕のダブルプレーかと思われた当たりだったが、二塁に入ったショートのアンドレルトン・シモンズが送球を取り損ねてしまい、フィルダースチョイスで一死一、二塁に。ここで前田は降板となり、勝ち投手の権利は得られなかった。

構成●SLUGGER編集部