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トラウト、ジャッジ、スタントンも凌ぐ「.404」! 大谷翔平の“凄まじさ”を示す数字の意味

THE DIGEST編集部

2021.04.16

文字通りの絶好調のシーズンを送っている今シーズンの大谷(左)は、ジャッジ、スタントン(右上)やトラウト(右下)を上回る数字を叩き出している。(C) Getty Images

 エンジェルスの大谷翔平は、その非凡なポテンシャルを発揮し続けている。

 負傷の影響もあって過去2年に渡って苦しんできた26歳は、捲土重来を期した今シーズンに開幕から好調を維持。4月14日まで出場12試合で、打率.340、4本塁打、12打点、OPS. 1.125といずれもハイアベレージの数字を残している。

 開幕ダッシュに成功した大谷の打棒が常に注目の的となるなかで、もっとも称賛されているのが溢れんばかりのパワーだ。現地時間4月12日に行なわれたロイヤルズ戦では、弾丸ライナーの二塁打を放ち、2015年にスタットキャスト(弾道解析機器)導入以来、MLBで5人しかいない119.0マイル(約191.5キロ)以上の打球速度を叩き出した。

 いまやメジャーの"怪物"の一人にも挙げられる大谷のパワーとは、いかほどのものなのか。それを如実に示す興味深い数値がISOだ。Isolated Powerの略であるこの指標は、長打率から打率を引いたもので、各バッターの純然たるパワーを示すものとして知られている。

 .250以上で非常に優秀な部類とされるISO。パワーヒッターがひしめくメジャーの中で、大谷は今シーズンここまでで.404と全体6番目の好成績をマークしている。トップのロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)は.553と圧倒的だが、チームメイトで昨シーズンに両リーグトップの.353を記録したマイク・トラウト(今季は.381)や、ヤンキースの主砲で、球界を代表する強打者であるアーロン・ジャッジの.308らを凌ぐ大谷の数字は流石と言うほかない。

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 さらに大谷のアベレージを指名打者のみに絞ると、J.D.マルティネス(レッドソックス/.489)とネルソン・クルーズ(ツインズ/.438)につづく3位になる。これはジャンカルロ・スタントン(ヤンキース/.100)やホーヘイ・ソレーア(ロイヤルズ/.097)といった、過去にホームラン王に輝いたパワー系スラッガーよりも遥かに高いのだ。

 今シーズンの大谷がメジャー屈指の打撃を披露しているのは周知のとおりだが、こうした指標もまた、この男の凄みを裏付ける要素のひとつと言えそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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