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MLB

「非常に記憶に残る男だ」バットを粉砕されながらも力でヒットに!大谷翔平が“打”と“走”で魅せて大勝を呼び込む

THE DIGEST編集部

2021.04.17

溌溂としたプレーでチームの逆襲を呼び込んだ大谷。そのプレーに米記者も熱狂した。(C) Getty Images

溌溂としたプレーでチームの逆襲を呼び込んだ大谷。そのプレーに米記者も熱狂した。(C) Getty Images

 現地時間4月16日、エンジェルスに所属する大谷翔平は、本拠地でのツインズ戦に「2番・DH」で先発出場。4打数1安打と結果を出し、チームも10-3で勝利した。

 日米通算100号まであと一本と迫っている大谷。ツインズの左腕ルイス・ソープに向かった第1打席は、1死ランナーなしで迎えた。

 やはりと言うべきか、今日も徹底した外角攻めにあった大谷はあっという間に追い込まれると、最後はカウント1-2から外角低めへのスライダーをひっかけてショートへのフライに打ち取られてしまう。

 エンジェルスの先発アンドリュー・ヒーニーもテンポよく投げ進め、試合は投手戦の様相に。緊張感の漂う展開のなかで4回裏に第2打席に立った大谷は、身体の内側から回ってくるようなソープのスライダーに苦戦。最後はストレートを打たされて極端な引っ張りシフトでセカンド寄りに守っていたショートへのボテボテのゴロに切って取られた。

 その直後にエンジェルスはマイク・トラウトとジャスティン・アップトンの3、4番コンビで2死2、3塁の絶好機を創出。ここで5番ジャレッド・ウォルシュがセンター前への2点タイムリーヒットを放って先制に成功した。

 先手を取ったエンジェルスだったが、6回表の途中からリリーフしたアーロン・スレッガーズが、ミッチ・ガーバー、ジョシュ・ドナルドソンに連続タイムリーを浴びて逆転を許して2-3とされてしまう。

【動画】バットを粉砕されながら「力」でヒットにした大谷翔平のセンター前ヒットはこちら
 チームの継投策が裏目に出る形でリードされたなかで、6回裏に大谷はノーアウト1塁の場面で第3打席に立つ。

 5裏回から登板していたランディ・ドブナックと対峙した大谷は、バッドを真っ二つに折られながらも振り切ってセンター前にヒット。さらに1塁ランナーのフレッチャーが三塁に走り、相手外野手がサードを刺しに行く間に、俊足を飛ばして2塁に滑り込んだ。

 2塁ベース上で大きくガッツポーズをして球場の雰囲気を一変させた大谷。この押せ押せムードに主砲が答える。続く3番のトラウトがレフト前へヒットを放つと、大谷も一気に生還してエンジェルが再び勝ち越したのだ。

 打って、走って、魅せた大谷。米新興メディア『The Athletic』のファビアン・アルダヤ記者が「オオタニはとても力強く、そして速く、非常に記憶に残る男だ」と絶賛した溌溂としたプレーで流れを手繰り寄せたエンジェルスは、7回裏にも好機を演出する。

 大谷は1点を追加して1死1、3塁のチャンスで第4打席を迎えると、ここでマウンドに上がったツインズの左腕ケイレブ・シールバーと対峙。初球からフルスイングで積極果敢に打ちに行った26歳のスラッガーだったが、最後は外角へのスライダーで空振り三振に終わった。

 大谷は打ち取られたものの、トラウトが敬遠さえて2死満塁とした場面で4番のアップトンがなんとホームラン。さらに続くウォルシュもライトスタンドへと放り込んで、大幅にリードを広げたエンジェルスは、ツインズの反撃を危なげなく抑えて10-3で勝利して連敗をストップした。

構成●THE DIGEST編集部
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