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MLB

「オオタニに次ぐ才能だ」球界最高の有望株W・フランコが“衝撃デビュー”! 神童の打棒にファンも酔いしれる

THE DIGEST編集部

2021.06.23

球界No.1トップ・プロスペクトのフランコが、本拠地ファンの前で圧巻のデビューを果たした。(C)Getty Images

球界No.1トップ・プロスペクトのフランコが、本拠地ファンの前で圧巻のデビューを果たした。(C)Getty Images

 2021年6月22日現地時間。もしかしたらこの日は、球界にとって記念すべきものになるかもしれない。タンパベイ・レイズに所属する20歳の神童、ワンダー・フランコがついにメジャーデビューを果たしたのだ。

 前日にフランコのメジャー昇格が発表されると、MLB公式サイトをはじめ複数の媒体がこぞって特集記事を寄稿。“ただ”の若手有望株にこれほど注目が集まったのも、彼が“ただ”の有望株ではないからだ。

 2017年7月にレイズと契約を結んだ両打ちの遊撃手は、すぐさま天才的な打撃センスを発揮した。17歳の時にルーキーリーグ61試合で打率.351、OPS1.004、翌年もリーグ最年少で1A・1A+をプレーしながら、114試合で打率.327。その間、54三振に対して83四球という類まれな打席アプローチも披露し、MLB公式のプロスペクト・ランキングでは堂々の全体1位、打撃部門で史上2人目となる最高評価を得たのだった。

 昨季はコロナ禍でマイナーリーグが全休となり、期待されたメジャーデビューは先延ばしになったものの、今季は2Aをスキップして3Aで開幕。39試合で打率.315、7本塁打、OPS.954と堂々たる成績を残して、ついに上からお呼びがかかった。

 果たして22日、本拠地で行なわれたボストン・レッドソックス戦は、いつもは閑散としたトロピカーナ・フィールドにも多くのファンが将来のスターを見たさに詰めかけた。本職は遊撃手ながら「2番・三塁」で先発したフランコは、第1打席はフルカウントから四球、第2打席は中飛、そして2対5と3点を追う5回の無死一、二塁で回ってきた第3打席、“その時”がやって来た。
 
 相手左腕のスライダーを振りぬいた打球は、打った瞬間それと分かる同点3ラン。デビュー戦で本塁打を放った三塁手としては、20歳113日は史上最年少(それまでの記録は、ヤクルトでも活躍したボブ・ホーナーの20歳314日)というおまけ付きだった。さらに続く打席でも二塁打を放つと、8回の守備でも好判断で併殺を完成させる。試合は延長の末に敗れたものの、神童のプレーに酔いしれた夜だった。

 実は、このスーパースター候補がレイズと契約した17年、フランコより高く評価されていた選手がいた。今を時めくスーパースター、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)である。

 当時は日本ハムに所属していた大谷だが、この年のオフにMLB移籍が噂されており、各種媒体が“有望株”として評価。国際FA選手というカテゴリーに分類されており、1位にランクインしていた。そしてフランコは、「この年に獲得できる選手ではオオタニに次ぐ才能の持ち主だ」として、権威ある『Baseball America』誌などから大谷に次ぐ2位に評価されていたのだ。

 この後、大谷もフランコも成長を続け、現在の地位を獲得するに至っている。そして何の運命か、今週末にはレイズ対エンジェルス戦が組まれており、早くも“直接対決”が見られるのだ。果たしてどちらが、その才能を発揮するのか。今からワクワクが止まらない。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】球界最高の有望株フランコが衝撃3ランデビュー!
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