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「野球の神々の功績を…」大谷翔平の“ベーブ・ルース越え”に米放送局は熱狂!「MVP論争も簡単になる」

THE DIGEST編集部

2021.06.29

圧倒的な打力を武器に次々と記録を打ち立てる大谷。そのセンスに現地メディアからも賛辞の声が寄せられている。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が、ふたたび"神"に並んだ。

 現地時間6月27日、敵地で行なわれたタンパベイ・レイズ戦に「2番・DH」で先発出場した大谷は、9回にダメ押しの25号をマーク。今季の通算本塁打数で1位のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)に1本差と迫るメジャー2位タイとした。
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 試合後に相手捕手マイク・ズニーノが「あの能力と才能はもう隠すことはできない。本当に素晴らしい打者だ」と脱帽した打撃は、まさに圧巻だった。とりわけ9回に放った25号アーチは驚きしかない。マウンドに立っていたピート・フェアバンクスが投じた内角への94.8マイル(約152.5キロ)のフォーシームをいともたやすく弾き返し、逆方向のスタンドに放り込んだのだ。

 エンジェルスを指揮するジョー・マッドンが「プレーを心から楽しんでいる」と称えられた26歳のサムライ戦士は、常に新たな歴史を作る。このレイズ戦では、25本塁打以上を打った選手としてメジャー史上最多となる奪三振数(82)を記録した男となった。これは"野球の神様"と崇められたベーブ・ルースでも成し得なかった大偉業だ。
 
 開幕時にあった周囲に不安を一蹴するかのように活躍を続ける大谷には、現地メディアも賛辞を惜しまない。米放送局『CBS Sports』は、「今のオオタニは"単なる"パワーヒッターの領域を越えている」と熱っぽく絶賛した。

「投手としてエンジェルス屈指の先発投手の役割も任されているオオタニは、野球の神々の功績を辿っている。長きに渡るアメリカン・リーグ史でも、同一シーズンに10盗塁以上、25本塁打以上、75奪三振以上を上げたのは、ベーブ・ルースとオオタニだけだ。彼が二刀流として野球界にもたらしている価値をしっかりと考えてほしい。そうすれば、白熱しているアメリカン・リーグのMVPが誰かという論争もより簡単なものになる」

 同メディアが指摘する通り、今季の大谷には一部でMVP受賞の可能性が指摘され続けている。仮に日本人ではイチロー(2001年)以来となる快挙を果たせば、その存在価値はより揺るぎないものとなる。

 なお、現地時間8月28日からエンジェルスは敵地での4連戦に臨む。相手は他でもないルースが自らをレジェンドとたらしめ、その名を歴史に刻んだニューヨーク・ヤンキースだ。

構成●THE DIGEST編集部

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