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MLB

「オオタニの好投をすぐにぶち壊した」大谷翔平が6回無失点8K降板後にエンジェルス救援陣が“何度目か”の炎上

THE DIGEST編集部

2021.07.20

大谷翔平は“リアル二刀流”で勝利のチャンスを作ったが、よくある光景でブルペンが崩壊。大谷に2打席凡退していたラモン・ローレアーノ(右)が3ランを叩き込んだ。(C)Getty Images

大谷翔平は“リアル二刀流”で勝利のチャンスを作ったが、よくある光景でブルペンが崩壊。大谷に2打席凡退していたラモン・ローレアーノ(右)が3ランを叩き込んだ。(C)Getty Images

 もう何度、この光景を目にしただろうか。

 ロサンゼルス・エンジェルスは敵地でのオークランド・アスレティックス戦に「2番・投手」で大谷翔平を先発マウンドに送った。地区2位の強豪相手にどうにか勝利を収めてその差を縮めたかったが、結果は1対4で敗戦。惜敗、と呼べるかもしれないが、その負け方は“見飽きた”ものであった。

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 まず、大谷自身は素晴らしいことこの上なかった。6イニングを投げて被安打3、四球1、奪三振8。3回には1死一、二塁のピンチを背負ったが三振などで切り抜け、そこから10者連続でアウトを記録して流れを作った。打っても3回にはセンター越えの二塁打。先制打になるかに思えたが、相手の見事な中継プレーで阻止されてしまう。それでも7回からはライトに移って“三刀流”を見せる、獅子奮迅のパフォーマンスだったと言えるだろう。

 問題は、「大谷の後」だ。
 
 大谷やマイク・トラウト、ブレイク中のジャレッド・ウォルシュが率いる打線は強力。その一方で投手陣は壊滅的で、先発防御率5.04はメジャー30球団中24位、救援防御率4.73も23位という体たらく。

 この日も、大谷がライトに移った直後の7回に3ランを浴び、8回にもソロアーチを被弾。スポーツ最大手メディア『The Athletic』の元エンジェルス番記者だったブレント・マグワイア氏が「エンジェルスのブルペンは、すぐさまショウヘイ・オオタニの素晴らしいピッチングを台無しにした」と酷評するのも当然の結果だろう。

 もちろん、ここまでの数字を見れば、エンジェルス救援陣はいつでもひどい出来だが、大谷降板の後に失点するケースが散見される。

 例えば、5月11日のヒューストン・アストロズ戦。大谷は7回4安打1失点10Kの好投後、この日同様にライトへ移ると、8回裏に4失点して1対1の拮抗したゲームは一瞬に崩壊した。大谷が6回1失点で勝利投手になった6月17日のデトロイト・タイガース戦も、7回で7対1と圧勝していたが、8~9回に4点を迫られて危うく白星が消えかけたケースもあった。

 19日の試合で敗れてエンジェルスは再び借金生活。アスレティックスには4連敗という形になり、プレーオフの舞台が遠のいてしまった。今後、立て直すにはとにもかくにも投手陣の整備が急務。もう“何度目の炎上か”を見たくはない。

構成●THE DIGEST編集部

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