今や世界中の野球ファンを虜にする男――大谷翔平。現地時間８月18日に見せたパフォーマンスは“人間離れ”したものであり、アメリカきっての大御所すらも魅了してしまったようだ。

　ロサンゼルス・エンジェルスの大谷は現地時間８月18日、敵地で行なわれたデトロイト・タイガース戦に「１番・投手」で先発出場すると、投げては８回１失点無四球８奪三振の好投で８勝目、打っては今季40号本塁打を放つ活躍を見せた。

【動画】大谷が“魅せた”！ 40号＆８回１失点ハイライトがこれだ

　メジャー４年目にしてこの日投げぬいた８イニングは自己最長。しかもシーズンを重ねるごとにピッチングは洗練されていき、無四球で８三振を奪うクレバーさも見せつけた。そしてバッティングでは、最初の３打席こそ若手左腕に封じられたものの、８回に代わった右投手のスライダーを見逃さず、ライトスタンドへ特大アーチを放り込んだ。
  　投打二刀流の圧巻すぎる活躍。自身のツイッターに本塁打動画を掲載し、「非現実的だよ」とコメントしたのが御年89歳のスーパージャーナリスト、ダン・ラザー氏だ。ジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件を世界で最初に報じ、『CBS Evening News』のアンカーマンを25年間務めるなど、名キャスターとして活躍してきた御大も、どうやら大谷の虜になったようである。

　ツイッターフォロワー数218万人超の同氏はこうコメントしている。「私はこれまで数多くの野球選手を見てきました。もちろん、その中には何人もの殿堂入り選手が含まれています」。そして続けた。

「しかし、オオタニはまさに比類なき存在です。非現実的な存在だ」

　1931年生まれということを考えると、ベーブ・ルースの全盛期はさすがにかぶっていない。しかし、同い年の通算660本塁打＆3293安打を誇る最高の５ツール・プレーヤー、ウィリー・メイズはもちろん知っているはずだし、“最後の４割打者”テッド・ウィリアムズのことも見ていたはずだ。そうした数々の選手すら超えた存在として、あのラザー氏が大谷を評価しているということは、改めて尋常ならざることである。

　大谷の実力が数々のレジェンド以上かどうかは分からない。しかし、今季の投打二刀流としての活躍ぶりは、彼の言葉通り「比類なき」ものである。このシーズンだけでも殿堂入りに値するのではないか、そう思わせるほどに。

構成●THE DIGEST編集部

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