高校野球

【甲子園6日目投打MVP】1対0を制した京都国際のエースと4番を選出!<SLUGGER>

THE DIGEST編集部

2021.08.20

京都国際が前橋育英に1対0で勝利。完封勝利のエースと薄氷の1点をもたらした4番がMVPだ。写真:塚本凜平(THE DIGEST写真部)

 2年ぶりの開催となった夏の甲子園。プロのスカウトも注目する選手も多いが、その中
でも見事な活躍を見せた投手、野手を毎日その日のMVPとして選出する。大会第6日目は
以下の選手となった。

■投手MVP
森下瑠大(京都国際2年):9回 被安打4 0失点 10奪三振 2四球

 最少得点差を最後まで守り抜く見事な完封勝利をマーク。立ち上がりは少し制球が不安
定だったものの、2回以降はストレート、スライダーをコーナーと低めに集める円熟味あるピッチングで、最後まで前橋育英打線を翻弄した。

 スピードは130キロ台中盤と驚くような速さはないが、力みのないフォームで球持ちが長く、数字以上に打者の手元で勢いが感じられた。1回のピンチから2回にかけて5者連続三振を奪うなど、ここ一番で三振がとれるのも大きな持ち味だ。まだ細身だが、身体が大きくなってストレートがコンスタントに140キロを超えるようになってくれば、来年のドラフトでも注目を集める存在になるだろう。

【動画】これぞ4番の仕事!京都国際・中川が貴重な先制ホームラン
■野手MVP
中川勇斗(京都国際3年/4番・捕手):3打席1打数1安打1本塁打1打点

 選抜でも高い守備力が目立ったが、さらにレベルアップしたプレーを見せた。地肩の強さはもちろんだが、フットワークも素晴らしいものがあり、速く動いて正確に投げられるスローイングはここまで登場した捕手の中でもナンバーワン。ミットをしっかり止めながらも柔らかさのあるキャッチング、しっかり足を動かして止めるブロッキングも見事。

 4番を任せられているバッティングでも、第1打席で値千金のソロホームランをレフトに叩き込んだ。リストの強さが目立つが、しっかりと下半身を使ってスイングすることができており、バランスの良さも目立つ。その後の打席では厳しいマークにあったが、しっかりボールを見極めて四球を選んだ。2年生の多いチームだけに、次戦以降もチームの要としての活躍に期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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