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高校野球

【甲子園決勝・投打のMVP】優勝した智弁和歌山のエース・中西聖輝と、ダメ押し本塁打の正捕手・渡部海を選出!<SLUGGER>

THE DIGEST編集部

2021.08.29

胴上げ投手となった中西(右)は今年のドラフトでも注目の存在になりそう。渡部(左)も来年のドラフトの目玉になり得るかも? 写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

胴上げ投手となった中西(右)は今年のドラフトでも注目の存在になりそう。渡部(左)も来年のドラフトの目玉になり得るかも? 写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

 2年ぶりの開催となった夏の甲子園が8月29日で終了した。大会の中で見事な活躍を見せた投手、野手を毎日、その日のMVPとして選出してきたのも本日が最後となる。決勝戦からは以下の2人を選んだ。

■投手MVP
中西聖輝(智弁和歌山3年):6回 被安打5 0失点 8奪三振 1四球
 見事なリリーフで智弁学園の反撃ムードを断ち切り、文句なしでの選出となった。マウンドに上がったのは2点をリードした4回裏、無死一、二塁の場面。送りバントを決められて一打同点のピンチを背負ったが、変化球を低めに集めて連続三振を奪い、得点を許さなかった。

 前日も124球を投げて完投しているが、上手く力を抜いて楽に腕を振り、ストレートも変化球も低めに集めるピッチングは安定感抜群。終盤は味方の援護で大量リードの展開となったが、それがなかったとしても抑えきっていた可能性は高いだろう。結局今大会は3試合に登板して23回2/3を投げ、自責点はわずかに1。防御率は0.38という数字で、優勝校のエースとして相応しい活躍を見せたと言えるだろう。
 
■野手MVP
渡部海(智弁和歌山2年/6番・捕手):5打席4打数3安打1本塁打2打点
 智弁和歌山打線は5人の選手がマルチヒットを放ち、計16安打で智弁学園を圧倒したが、攻守両面にわたる活躍を評価して2年生捕手の渡部を選んだ。

 1点を先制した1回の第1打席に貴重な追加点となるタイムリーツーベースを放つと、その裏の守備では見事なスローイングで盗塁を阻止。7回には貴重な追加点の起点となるセンター前ヒット、そして9回の第5打席ではダメ押しのソロホームランをレフトスタンドに叩き込み、スリーベースが出ればサイクルヒット達成という大当たりだった。キャッチング、ブロッキングなども2年生とは思えない落ち着きがあり、2人の3年生投手の良さを引き出すリードも見事。秋以降もチームの中心選手としての活躍に期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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