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MLB

大谷翔平、2試合ぶりマルチも打撃不振は拭えず!? 不安を感じさせる「.130」が示すものは?

THE DIGEST編集部

2021.09.19

2安打を放った大谷だが、依然として状態は良くない。以前までは高かった数値の下降がそれを示している。(C)Getty Images

2安打を放った大谷だが、依然として状態は良くない。以前までは高かった数値の下降がそれを示している。(C)Getty Images

 またしても“快音”は響かなかった。

 現地時間9月18日、本拠地で行なわれたオークランド・アスレティックス戦に「3番・DH」で先発出場した大谷翔平は、4打数2安打1三振。6試合ぶりの一発は飛び出さなかった。
【動画】精神状態は悪くない!? 相手選手の肩をモミモミした大谷翔平の笑顔シーン

 チームが初回に3点を先行される苦しい展開となるなかで、大谷には打撃での活躍が期待された。しかし、第1打席(ライトフライ)と第2打席(空振り三振)はいずれも、相手先発のジェームズ・カプレリアンの前に封じられてしまう。

 それでもカプレリアンが降板した7回の第3打席で大谷は、相手2番手デオリス・グエラからバットを折られながらもレフト前ヒットを記録。これがキッカケとなってエンジェルスは1点を返す。

 さらに最終回に回ってきた第4打席で背番号17は、相手クローザーのアンドリュー・チャフィンから痛烈なセンター前ヒット。内野安打2本を記録した17日のシカゴ・ホワイトソックス戦以来となるマルチヒットとなった。
 
 結局、チームは1対3で敗戦。同地区のライバルに連敗を喫して、プレーオフ進出は絶望的な状態となった。

 痛烈な当たりを含んだマルチヒットを記録した大谷だが、やはり以前のように鋭い打球の長打が出ていないところに、状態の悪さを感じさせる。とくに9月に入ってから長打率から打率を抜いた指標『ISO』は.130と平均を下回っている。ちなみに前半戦は.419だった。さらに三振率も30.7%と高く、最も安打になる確率が高いとされるバレル率も6.9%と下降線を辿っている。

 勤続疲労の影響から打撃不振が顕著となっている大谷。笑顔も見せる本人の表情を見るに、そこまで深刻ではないように見えるが、明日以降の試合で以前のようなパワーを見せられるか。なお、現地時間9月19日のアスレティックス戦では今季22度目の先発登板が予定されているだけに、なんとか10勝目を挙げてもらいたいところだ。

構成●THE DIGEST編集部
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