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もはや「ゲレーロJr.との争いは終わり」!? 大谷翔平のMVP受賞を決定づける“45本塁打・8三塁打”達成者の過去

THE DIGEST編集部

2021.10.01

打って、走って、投げて――。文字通りなんでもこなしてしまう大谷はMVP獲得に向け、順調に歩みを進めている。(C)Getty Images

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が、ふたたび快進撃を見せ始めている。現地時間9月29日に行なわれたテキサス・レンジャーズ戦で、今季26個目の盗塁をマークしてMLB史上6人目となる「シーズン45本塁打・25盗塁以上」を達成した。

 まさにパワーとスピードを兼ね備えた者だけが到達できる大記録だ。それは過去の達成者を見ても一目瞭然。バリー・ボンズ(1993年/46本塁打・29盗塁)、ラリー・ウォーカー(1997年/49本塁打・33盗塁)、ホセ・カンセコ(1998年/45本塁打・29盗塁)、チッパー・ジョーンズ(1999年/45本塁打・25盗塁)、アルフォンソ・ソリアーノ(2006年/46本塁打・29盗塁)は、いずれも球界屈指の5ツールプレーヤーである。

 そして大谷は翌日(30日)のレンジャーズ戦でも偉業を達成。今季MLBトップとなる8本目の三塁打をマークし、史上初の「45本塁打・8三塁打・25盗塁」に到達した。

 ちなみに、「45本塁打・8三塁打」の達成は、1980年のマイク・シュミット(フィラデルフィア・フィリーズ)以来の出来事。さらにアメリカン・リーグではジム・ライス、ジミー・フォックス、ジョー・ディマジオ、ルー・ゲーリッグ、ベーブ・ルースに続く史上6人目の快挙だ。
 
 シュミット、ライス、フォックス、ゲーリッグ、ディマジオ、ルースはいずれも記録を残したシーズンにMVPを受賞している猛者たち。それだけに大谷の獲得も決定的だと見る向きが強まっている。

 米放送局『CBS Sports』が「オオタニが証明するものはもう何もない」と太鼓判を押せば、世界各国の野球情報を発信しているラテン系アメリカメディア『Al Bat』も「オオタニはMVP候補の最右翼のままだ。彼はブラディミール・ゲレーロJr.との争いを終わらせている」と記し、いまやMVPが絶対的なものであると示した。

 レギュラーシーズンの終了が迫るなかで、その勢いをふたたび加速させている大谷。周囲の反応を見る限り、MVP受賞はほぼ固そうだ。「史上最高のシーズン」の呼び声もある1年を、まずは無事に終えたい。

構成●THE DIGEST編集部

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