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「おいしすぎる球だ!」大谷翔平の“ど真ん中ミスショット”に地元メディアも嘆き節「打っていればバンクーバーまで飛んでいた」

THE DIGEST編集部

2021.10.02

マリナーズに警戒網を敷かれた大谷。そんななかで舞い込んだ“ビッグチャンス”を活かせなかった。(C)Getty Images

 敵地のファンが思わず肝を冷やしたワンシーンだった。

 クローズアップされているのは、現地時間10月1日、敵地で行なわれたシアトル・マリナーズ戦での一場面だ。ロサンゼルス・エンジェルスの主砲である大谷翔平が、2対1で自軍がリードした5回、3度目の打席に立った。

 大谷との真っ向勝負を避けていた相手の先発左腕、マルコ・ゴンサレスとトム・マーフィーのマリナーズバッテリー。しかしカウント0-3とボールが先行したため、さすがにストライクを取りに行く。この瞬間を左打席に立った背番号17は狙っていた。

 インコースに構えたマーフィーのミットから大きく外れ、ほぼど真ん中に投じられた87.2マイル(約140.3キロ)のシンカーに大谷が反応。渾身のフルスイングで合わせに行ったが、力みすぎたせいか、ボールは惜しくもバックネットへのファウルボールとなってしまった。

 結局、大谷はセカンドゴロで凡退したものの、甘い一球を捉えに行った鋭いスイングには球場全体もどよめき、マリナーズ陣営に冷や汗をかかせるに十分なシーンだった。
 
 かたや、大谷のミスショットを惜しんだのがエンジェルスの地元メディアだ。放送局『Bally Sports West』の人気実況者マット・バスガーシアン氏は、「え!? あれは、おいしすぎる球だろ!」と嘆いた。

「まるで投球練習中のストレートのような球だったが、オオタニはそれを打ち損じてしまいました。何てこった……」

 思わず絶句するバスガーシアン氏をおもんぱかるように、解説を務めた元エンジェルスのマーク・グビサ氏も「君の言う通りだ。きっとあれをオオタニがしっかりと打てていたらバンクーバーまで飛んでいたはずだよ」とジョークを交えながら語った。

 これで9試合ノーアーチとなった大谷。今季も残り2試合となった。48本でリーグトップを走るサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)とは3本差のままで停滞している。

構成●THE DIGEST編集部

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