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プロ野球

阪神ドラ1の森木大智に矢野燿大監督が期待した投手像は?「『森木みたいな投手になりたい』と思われるように」【ドラフト】

THE DIGEST編集部

2021.10.11

森木(右)を1位指名した矢野監督(左)。捕手出身の智将が期待するものとは? 写真:産経新聞社、金子拓弥(THE DIGEST写真部)

森木(右)を1位指名した矢野監督(左)。捕手出身の智将が期待するものとは? 写真:産経新聞社、金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 念願の甲子園へ――。超高校級の剛腕が阪神へ行く。

 10月11日、プロ野球ドラフト会議が東京都内のホテルにて開催され、その1巡目指名が終了。注目された阪神タイガースは、外れ1位で森木大智(高知高)を指名した。

 この日は最初に小園健太(市立和歌山高)を指名するも、横浜DeNAベイスターズとの競合の末に交渉権を獲得できなかった阪神。しかし、矢野燿大監督が、「1回目の入札で入るだろうと予想していた。だから本当に1巡目で残っているとは思っていなかったので、ある意味ラッキーかな」という逸材投手を、外れ1位での交渉権に成功した。

 中学時代に150キロを計測し、『スーパー中学生』として全国でも知られた存在となった森木。高校時代はライバル・明徳義塾を倒せずに甲子園とは無縁の道を歩んだが、MAX154キロを記録するまでに成長。小園、風間球打(ノースアジア大明桜高)と並ぶ“高校BIG3”として注目を集めてきた。
 
 そんな森木を指名した矢野監督は、「やっぱりドキドキしますしね。でも先に引かれてしまったので。DeNAさんのほうに縁があったということ」と横浜との競合となった小園について振り返ったうえで、「ストレートが速いというのは大きな特長だと思います」と本格派の18歳に期待を寄せた。

「チームを勝たせてくれることはもちろんですけど、『森木みたいな投手になりたい』と子どもたちに思われるように、ワクワクするようなそういう投手になってくれたらうれしい。タイガースに縁があったということ。僕たちも高知にキャンプ行ったりして縁があった。この縁を大事にして、お互いに力を合わせて頑張っていきたいと思います」

 高知県は、昨季限りで現役を退いた伝説の守護神、藤川球児を生んだ場所であり、阪神が長年秋季キャンプを行なう土地(安芸)でもある。それだけに浅からぬ縁を感じてしまう期待の右腕には、虎党を熱狂させるような投手への成長を期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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