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大谷翔平がMLBで“最もカモ”にした投打のライバルは誰か。球界屈指の左スラッガーは「僕が見たなかで最高」と脱帽

THE DIGEST編集部

2021.10.19

投打で異彩を放つ大谷。彼がMLBでお得意様としてきたライバルは一体誰なのか。(C)Getty Images

「クインタプル100」(投打5部門での100超え)や投打両部門でのオールスター選出――。今季の大谷翔平は、MLBにおける様々な金字塔を打ち立て、文字通り球史に名を刻んだ。
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 数字を見返すと、あらためて凄まじさを実感する。打っては打率こそ.257にとどまったが、46本塁打、100打点、103得点というハイアベレージ。投げても130回1/3で9勝(2敗)、防御率3.18、156奪三をマーク。加えて26盗塁(自己最多)も決めるのだから、「ユニコーン(唯一無二の意)だ」と賛辞が絶えなかったのも納得だ。

 大谷はメジャー4年目で覚醒した。では、彼がMLBで最も"カモ"にしている相手は一体誰なのか。ここで振り返ってみたい。

 打者としてMLBでの4年間で餌食にしたのは、ケンドール・グレイブマン(ヒューストン・アストロズ)と菊池雄星(シアトル・マリナーズ)だ。

 まず、グレイブマンから見ていこう。
 
 この30歳の中継ぎ右腕との対戦回数は5回と少ないものの、大谷は4安打(打率.800)と完全にお得意様にしている。シンカー系のボールを多投するゴロ系投手だが、日本が誇る至宝には通用しない。今季も3打数3安打と打ち込んだ。

 一方の菊池にも大谷は12打数4安打(.333)、2本塁打、OPS1.301と好成績をマーク。NPB時代は花巻東高校の先輩に5打数2安打(本塁打ゼロ)3三振と封じられていたが、メジャーでは一枚上手なようだ。今季も2年ぶりの対戦となった6月5日の一戦で、94マイル(約151.2キロ)のカッターを左中間スタンドに放り込んで小さくない衝撃をもたらした。

 では、数多の強打者をねじ伏せてきた投手として、彼が最も得意とするのは誰か。それはオークランド・アスレティックスのマット・オルソンだ。

 今季のMLBで打率.271、39本塁打、111打点という左の長距離砲は、大谷と最も対戦回数(17打数)が多いのだが、その相性はすこぶる悪い。ヒットは今年7月19日に打った1本しかなく、無論、OPSも.312と低調だ。

 そんなオルソンは、「投手・大谷」について、過去にこう語っている。

「投手としてのオオタニは、自分が今まで対戦したなかでも、かなり素晴らしいレベルの選手だ。99マイルの4シームに、僕がこれまで見たなかで、おそらく最高のスプリッターを投げるんだ」

 まさにお手上げといったところだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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